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校長ブログ

~校長室の窓から~ 「放送朝礼のお話 ~ 12月に寄せて ー 清泉と歌 ~」

2023.12.05

 師走となり2023年の終わりが見えてきました。今年は予定していた学校行事すべてを、ほぼコロナ禍以前と同じように行うことができました。行事では、普段とは違う、特別な舞台で輝く生徒たちの笑顔や生き生きとした表情が見られます。

 さて、先週の土曜日には中学合唱祭も行われました。初めての合唱祭となる中1が緊張した顔で歌い始めた時には、心配になって心の中で「がんばれっ」と応援していました。課題曲の「しあわせよカタツムリにのって」はやなせたかしさんの作詞です。ゆっくりと辛抱強く幸せが来るのを待ちたい、という内容に、優しいメロディーがぴったりで、気持ちが温かくなるような歌でした。時を経ても心のどこかに残って「あぁ、合唱祭で歌ったな」と思い出してくれるといいな、と思いました。

 歌を大きな行事で歌うのは清泉の伝統です。ロッシーニの「信仰」「愛」「希望」という合唱3部曲があるのですが、「信仰」は卒業式で高3が歌います。高3が歌い終わった後、今度は在校生が高3の卒業生を送るために「愛」を歌います。そして新年度になると、入学式で「希望」を在校生が新入生を歓迎して歌います。 文字通り清泉は「希望」をもって新入生を迎え、「愛」をもって卒業生を送りだします。「信仰」は高3で卒業する時しか歌いませんが、「愛」と「希望」は6年間の在校中、送る側、迎える側として何回も歌うので、清泉生の心に焼き付いています。その他に創立記念日には創立者聖ラフェラマリアを称える「麦の賛歌」(聖心侍女修道会の故シスター相浦が作曲した歌です。)を歌いますし、クリスマスにはヘンデルのハレルヤコーラスを管弦楽部の伴奏で全員が合唱して、1年を締めくくります。

 清泉では大事な時に皆で心を合わせて合唱をします。今年は中学音楽部、高校音楽部がそれぞれ全日本合唱コンクールで文部科学大臣賞をいただきました。さらに卒業生の合唱団も一般の部で文部科学大臣賞を受賞する、という快挙でした。音楽部の生徒たちの努力と鍛錬はもちろんですが、清泉の歌やハーモニーを大事にする文化はその土台になっていると思っています。

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