校長メッセージ

清泉女学院中学校は、スペインで設立されたカトリックの聖心侍女修道会によって1947年に創立された学校です。最初は横須賀で開校しましたが、その後鎌倉市城廻に移転して現在に至ります。地名から想像されるとおり、玉縄城という山城のあった跡に位置する本校は周囲を緑に囲まれた豊かな自然の中にあり、生徒たちは相模湾から吹く風、グラウンドの芝の香り、くっきり見える富士山や箱根の山々、鳥のさえずりに季節の変化や美しさを感じながらのびのびと6年間過ごすことができます。

そのような恵まれた環境のもと、清泉では、これからの社会で生きていくために必要な新しい学びを実践しています。中高生をとりまく状況は大きく変わってきました。高等学校3年生の時に多くの生徒は18歳の誕生日を迎え、成人となります。自分たちの判断でできることが増えると同時に責任も大きくなります。生徒たちには自ら主体的に学び、得た知識をもとに実践し、ひいては地域やコミュニティに貢献する、ということが求められています。
また、生成AIを始めとするテクノロジーが目覚ましく進歩しているからこそ、ただ便利に使うだけではなく、AIと人間はどう違うのか、本当の人間らしさとは何か、そして他者とどのようにかかわっていくのか、といった問いについても深く考える必要もあります。

学びの内容やスタイルが変化する中、現代に必要なサイエンス・ICT教育、グローバル教育、キャリア教育などの新しい教育に取り組んでいますが、その根本に流れるのは一人一人を大切にするキリスト教のヒューマニズムであり、清泉のモットーである「神のみ前に清く正しく愛ふかく」です。このモットーは別の言い方をすれば「どのような時でも誠実で、周囲をあたたかく照らす人であるように」ということです。このような理念を持つ清泉からはこれまで75年間、多彩な卒業生が巣立ち、実に多方面にわたって活躍しています。

清泉では勉学はもちろんのこと、心を育てるライフオリエンテーション、特色ある異文化交流、活発な課外活動など、豊かな学校生活を送ることができます。ぜひ一度清泉女学院に足をお運びいただき、清泉という学びの場をごらんください。

学校長 小川 幸子

Sachiko Ogawa

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