新着のお知らせ

校長ブログ

~校長室の窓から~ 「放送朝礼のお話 外国語科 三浦先生」

2023.07.05

  おはようございます。外国語科の三浦です。今日初めて朝のお話を担当することになり、なんだか今週はずっとそわそわしていました。数日前から何を話そうかとぐるぐる考えてはまとまらず、結局昨日になっても話すことが決まらない始末。自分で朝の話をしてみたい、と申し出たにも関わらず、「なぜ引き受けてしまったのか。明日学校を休もうかしら…」なんてしょうもないことを考えていた昨日、私がお話しを担当する、と聞いた放送委員の方たちがやってきて、「先生、私たちが機器の操作は全部やりますから!先生は話すだけで大丈夫ですからね!」と温かい言葉をかけてくれました。なんだかその瞬間ふっと心が軽くなり、お話をすることが楽しみになってきました。「生徒の皆さんに支えられて私は日々過ごすことができている」ということを改めて実感した瞬間でした。教員という立場は日々授業を通して「与える」ことが多いように見えるかもしれませんが、実は私たちも生徒の皆さんに支えられて仕事をすることができています。生徒の皆さん一人一人がいるからこそ、「学校」という場が回るのです。

   もう一つ、最近心に残ったことがあります。私は韓国出身の「東方神起」というグループが好きで、先日東京ドームのライブに行ってきました。隣の席の女の子たちは、どうも中国から参戦していた様子で、二人が話している言葉も分からないし、ライブ中なのにスマホをいじったりしていて、初めはちょっと距離を感じていました。ですが、ライブ中盤で東方神起の二人が私たちのエリアに近づいてきたとき、自分たちの近くの空いているスペースを指して、「こっち、こっち、ここ、来ていいよ!近くで見れるよ!」と見ず知らずの私に笑顔で声をかけてくれたのです。その瞬間、とっても心が温かくなり、そのあとのライブはもっと楽しめました。東方神起を愛する心に、国籍は関係ない。ちょっと大げさに言うと、東方神起を愛する者同士心が一致し、ライブを最大限楽しむためにともに手を取り合うことができた瞬間であったと思います。

   さて、今月の月目標は「一致」「兄弟愛」です。この大きな世界において、私たちは誰しもが周囲の人に支えられて生きています。そして同時に、私たち一人一人も、ほかの誰かを支える大切な存在です。それは、意識的なレベルでも、無意識のレベルでも。皆さん一人一人がこの世界には欠かせない存在であり、私たちは互いに「生かし生かされる関係」にあります。そしてそれは、年齢、国籍、性別など、そういったものを超えてすべての人が分け隔てなく大切なのです。ちょっと壮大な話になってしまいましたが、私のここ数日のエピソードからも分かる通り、身近なやり取りの中で、ふっと心が温かくなる「兄弟愛」の第一歩は始まっています。

試験や夏休みが近づきソワソワ、慌ただしい7月。自分のことで精いっぱいになりがちですが、時に周りに目を向け、お互いの存在を認め合い、共に手を差し伸べていける、そんな7月になったら素敵だなと思います。

TOP新着のお知らせ校長ブログ > ~校長室の窓から~ 「放送朝礼のお話 外国語科 三浦先生」