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~校長室の窓から~「放送朝礼のお話(外国語科 大瀧先生)」

2022.04.13

 今朝は4月の月目標である「愛」についてお話ししたいと思います。各教室に掲示してあるポスターは、中2の棟居眞末さんが作成して下さいました。ポスターに描かれている花は「蝋梅」で、花言葉は「慈愛」「慈しみ」だそうです。肌の色の違う二人の少女たちは、互いと反対の方向を向いていますが、その先にはまた別の手が描かれていることに気づいたでしょうか。一見背中合わせに見える少女たちも互いに目線を交わしており、二人の間には愛があり、そしてそれぞれがまた他の人に愛を向けることで、その愛が世界に広がっていく、という意味が込められているとのことです。

 4月の月目標の「愛」は、清泉が大切にする10の価値の1番目であり、教室に掲示されている10の価値のポスターの同心円の中心に置かれています。「わたしがあなたたちを愛したように、あなたたちも互いに愛し合いなさい。」とキリストの言葉にあるように、私たちはまず自分が「神から愛されている存在」であることに気づき、そして周囲の人々も同様に神から愛されているかけがえのない存在として、大切にしていくことを求められています。その上で、愛が円の中心から他の9つの価値につながっていくように、社会や世界に目を向けて、よりよい社会、平和な世界を作ることに貢献できる人となることが清泉の目指していることです。今月のポスターはまさに愛がそのように世界につながっていく様子を表していると思います。

 でも、「周りの人を愛するってどうすればいいのだろう。」と思うかもしれません。聖ラファエラ・マリアの有名な言葉に「周りの人を幸せにすること、それが本当の愛」というものがあります。それは何か特別なことではなくても、日々のちょっとしたことで実行できるものだと思います。相手のことを思いやって行動することもそうですが、かける言葉一つで人を幸せにすることもできます。「おはよう」という挨拶や「ありがとう」の一言など、相手を幸せにできる言葉はたくさんあります。相手の顔を見てきちんと挨拶をすることは、「私はあなたの存在を認めています。」という大切なメッセージになります。縁あって清泉の生徒になり、新しいクラスに集まった皆さん、周りの人を幸せにできる言葉をかけることを、この4月少し意識してみてはどうでしょうか。

 月目標についての話はこれで終わりですが、2つお知らせがあります。

 月のはじめの木曜日に唱えている「被災者と地球環境のための祈り」を今年度は新しいお祈りに変更することになりました。「被災者と地球環境のための祈り」は、特に東日本大震災や原発事故によって被災した方々を念頭に置いたお祈りでしたが、震災から11年が過ぎたこともあり、もう少し広い範囲で、傷ついている人々や弱い立場にある人々のために祈るものに変更します。新しいお祈りは、「すべてのいのちを守るためのキリスト者の祈り」というもので、エコロジーをテーマとした教皇フランシスコの回勅「ラウダート・シ」を受け、また新型コロナウイルスと闘う世界の状況を踏まえて作られたものです。お祈りのプリントは木曜日までに配布しますので、聖歌集に貼っておいて下さい。

 もう一つ、5月以降の月目標のポスターを作成して下さる方を募集します。5月の月目標は「生命の尊重」です。作成してみたいという方は、外国語科の大滝、または倫理科のシスター大河内、社会科の望月先生まで申し出て下さい。

4月目標

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