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校長ブログ

~校長室の窓から~「2022年度 始業式」

2022.04.05

 皆さん、おはようございます。今日から2022年度がスタートしました。心あらたに今日から始まるこの新しい学年を元気に一歩を踏み出して下さい。

今年度からいくつか変わったところがあります。まず学年の教室配置が一部変わりました。2階は高2・高3、4階は中3・高1です。4階の進路資料室が2階の図書館内に移動しました。高3・高2の皆さんは受験にそなえ、近くなった図書館・自習室を大いに活用して下さい。又、宗教研究の曜日が(水)から(火)に移動します。(火)は今までの(水)と同様心静かに朝を過ごして下さい。

さて今年度、皆さんは特に次の2つのことを心がけてほしいと思います。 1つ目は、元気で楽しく学校生活を過ごしてほしいですね。この2年間は新型コロナウイルス感染拡大との戦いに世界中が明け暮れていました。人類に大きな影響を及ぼしたウイルスの歴史をたどってみると、古くはペストに始まり、スペイン風邪、サーズ、マーズ、エイズ、エボラ出血熱、そして今回のコロナです。もちろん昔はこれらのウイルスに対してなす術が無かったため、たくさんの死者がでました。現在医療はかなり進んでいたはずでしたが、いまだ感染の拡大防止に各国が四苦八苦の状態が続いているのが現状です。感染のトンネルの先に光が少しずつ見えてきましたが油断は禁物です。コロナウイルスは変幻自在に変異していきます。今年度も引き続き従来の感染対策を継続しながら楽しく元気に過ごしてください。そして皆が楽しい学校生活を過ごすためには自分のことばかり中心に生活するのではなく、まわりの人への思いやりが大切です。まわりの人が喜んでいることが自分にとってもうれしいと思える人になって下さい。

2つ目はしっかりと学校での勉強に取り組んで下さい。勉強は「おもしろくない」と思っている人はいませんか。おもしろくない教科でも辛抱してわかるよう努力してみて下さい。一つわかるともっとその先を知りたくなってきます。世界中には学びたくても学べない人がまだまだいます。ロシアによるウクライナ侵攻は、当たり前と思っていた平和な日常の大切さを改めて見直す出来事でした。

どのように勉強に向き合えばよいかについては今後予定されている卒業生の体験談や講演を聴くことも参考になると思います。4月23日(土)には本校卒業生で元法政大学総長で現在法政大学名誉教授の田中優子さんの講演が予定されています。田中優子さんは清泉在学中のことを「東京人」という本のなかで次のように語っています。「校内雑誌『清泉(現在のグラノス・デ・トリーゴ Granos de Trigo)』の編集委員だったこと。その当時委員の顧問をされていた先生に大変お世話になったこと。その先生は生徒にもご自身にもとても厳格な方で緊張感のある師弟関係であったこと。私にとって清泉で過ごした6年間は『自分がどの道を行けばいいのか、どうすれば自分らしく生きることができるのか』を考え抜いた貴重な歳月だった」と。その後、自分の好きな学問をみつけて法政大学への進学を決め、江戸文化研究につながったのでした。

皆さんも学校の授業をとおして勉強の「楽しさ」や「奥深さ」を見つけて自分自身の進むべき道を探して下さいね。

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