~校長室の窓から~「 放送朝礼のお話し(理科 嶋崎先生)」
2021.03.16
おはようございます。理科の嶋崎です。
3月定期試験が終わり、ホッとしている人もいれば、返却に怯えている人もいるかと思います。
テストの結果をみて、
「勉強したはずなのに。」
「こんなはずじゃなかった。」
「もっとやっておけばよかった。」
そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
今日は私のテストでの失敗談を身を削って紹介しようと思います。
それは大学3年生のときの期末試験での話です。
私は物理が専門で、大学でも理学部の物理学科に所属していました。
いくつかの必修科目の中で、物理学・数学演習、という授業があり、この授業の単位を落とすと、他の単位の取得に関わらず留年する、という大変恐ろしい授業がありました。この授業は通年科目で、前期と後期の合計点がある基準点を上回っていれば単位を取得できます。
前期の試験が終わり、返却されたこの演習の結果を見て、私は愕然としました。そこには基準点には到底届きそうもない、悲惨な点数が書かれていたのです。
もう緊急事態宣言です。
寒さ以外で初めて体が震えました。
後期のテストで、取らなければならない点数は…考えただけでもう震えが止まりません。
そんな一人パニックに陥る私の横で、友達がボソッと、こう呟きました。
「授業の内容、毎回完璧にしたら、おれら天才になれるんじゃない?」と。
「いや、そりゃそうでしょ笑」と周りの友達はケラケラ笑っていましたが、そのときの私には、その言葉がザックリと心に刺さりました。
「そうか、毎回完璧にすればいいのか」
まさに、私のやる気スイッチか押された瞬間でした。
今までの演習の授業を振り返ってみると、進みが早く、板書の量が多いこの授業では、ノートは取ってはいたものの、よくわかっていない部分を、とりあえずそのままにしてしまっていたのです。
ということで、私は次の2つのことを実践しました。
・よくわからなかったところに印をつける。
・毎回必ず復習をする。
たったこれだけですが、毎回の授業を大事にし、この2つを実行したことで、後期は満点近い点数を取り、合計点は無事に基準点を上回りました。
恥ずかしながら私は大学3年生にしてようやく、後回しにせずに実行することの重要性を体感したのです。
皆さんもぜひ、今の自分の状態を振り返り、やった方がいいな、と思ったことをひとつ実行に移してみてください。それがすぐにできなかったからと言って、やっぱり私はダメだと悲観する必要はありません。今からできることをまずはひとつやってみる。とにかく何かやってみる。これが大切です。
そのひとつひとつを地道に積み重ねていきましょう。