新着のお知らせ

校長ブログ

~校長室の窓から~ 「夏休み前に寄せて」

2023.07.21

 1学期が終了します。新しい学年になっての最初の学期をどのように過ごしたのでしょうか。

 清泉は中高一貫の学校です。普段は毎日やることがたくさんあって、忘れがちですが、この6年間は皆さんの未来につながる6年間です。少し時間のある夏休みは自分の将来について考える良い機会にしてほしいと思います。

 すでに進路が決まっていたり、やりたいことが決まっている人はそれに思い切り打ち込んでください。別に勉強に限ったことでなくても、部活でも、スポーツでも、習い事でも読書でも、折角の夏休みですから、一生懸命、思い切り打ち込んでください。思ったような結果が得られなくて、がっかりしたり悔しかったりしても別にいいのです。悔しい思いをするのは、頑張ったからです。いい加減な気持ちでやっていては、せいぜい「仕方ないな」と思うくらいで、「悔しい」というような感情は沸いて来ません。思い切りそして一生懸命やることに大きな意味があります。何かに真剣に取り組む中で見えてくるものがあり、それは皆さんを豊かに、そして強くしてくれるはずです。

 何をやるか決まっている人はそれに一生懸命打ち込めばいい。でも皆さんの中には漠然と「夏休みどうしようかな、宿題は仕方ないからやるけど、それ以外何をすればいいんだろう?」と思っている人も結構多いと思います。 実は私自身、中高生の時はそのような感じでした。何をしていいのかわからない、と思ったら、ちょっと調べてみましょう。夏休みには色々なところで中学高校生向けの面白そうな企画やオープンキャンパス、体験教室などが開かれています。そういうところに行ってみるのもおすすめです。 今は何でもネットやリモートでできますが、ネットばかりでは却って私たちの世界は狭くなってしまいます。「百聞は一見に如かず」は真実です。 ネットで分かったような気にならず、実際に手足、そして頭を使って行動を起こすのは皆さん次第です。面倒がらずに体験してみると、きっと新しい何かが発見できると思います。

  私の好きな本に「夢をかなえるゾウ」というのがあります。ゾウの姿をしたガネーシャというインドの神様が、主人公に生き方のコーチをするという内容の本です。この本ではガネーシャは非常に癖が強く、関西弁をしゃべるシュールな存在なのですが、そのガネーシャは「やりたいことがみつからない」と悩む主人公に対して、「やりたいことが分からないと言う人間のほとんどが何もしていない。考えてばかりいないで、ともかく行動せよ」と言います。

 将来やりたいことがみつからない、という人もいると思います。でもそんな時、頭の中で悩んでいても無限ループの世界に入ってしまうだけで解決策というか、きっかけは見つかりません。考えるのではなくて、行動を起こすことで何かが始まります。是非、自分から行動を起こして、夏休みの終わりには何かを「一生懸命やった!」と思えるような夏休みにしてください。

TOP新着のお知らせ校長ブログ > ~校長室の窓から~ 「夏休み前に寄せて」