新着のお知らせ

校長ブログ

~校長室の窓から~

2023.04.17

「失敗」と「自信」について

 

 ここ3年の間、学校現場はコロナでいろいろな影響を受けました。ようやく色々な制限が解除され始めた今、今までの分を取り戻す意味でも生徒には思い切り部活動も勉強もやってほしい、色々な体験をしてほしいと思っています。

 思い切りやるとうまくいかない時には本当に悔しいし、がっかりします。でも、それを経験してこそ成長して強くなることができるし、視野も広がります。失敗しても構わないのです。失敗を次に活かすことができればよいのです。社会に出たら失敗が許されないこともありますが、学校は失敗が許される場であるし、そういう場でなくてはいけないと思っています。失敗しても立ち上がり乗り越えることが大事。そうやって乗り越えることで自分に対する自信もついていきます。

「自信」と言えば、思春期の女子は色々な面で自信があまりないと言われます。私は数年前にNHKのプロフェッショナル、という番組で、ある女性振付師の方が「褒められて得た自信はもろい。自信は自分で積み上げるものだ」という趣旨のことをお話ししていたのを見て、強く共感を覚えました。小さな子供は褒められて色々なことができるようになりますが、中高生になると、自分のことをよくわかってきます。いくら褒められても自分自身が「頑張った、やれるだけやった」と納得できなければ褒め言葉も心に響かないものです。中高生になったら、「褒める」よりはむしろ、本人が納得いくまで頑張れるように「励ます」方向へ転換していきたいものです。「失敗しても大丈夫、次に生かそう」「あなたならきっとできるよ」と言った声掛けが前に進むための力になると思います。

 「失敗は成功のもと」、といいます。成功の陰に多くの失敗あり。それは本当です。でもさらに言えば、「失敗は成長と自信のもと」です。成功は時がたつと色あせてしまうことがありますが、成長や自信は、ずっとその人を支えてくれます。

TOP新着のお知らせ校長ブログ > ~校長室の窓から~