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校長ブログ

~校長室の窓から~ 「ダブリンの姉妹校への訪問」

2024.06.05

   5月18日には創立記念ミサが横浜教区の梅村司教の司式で行われました。そして、その日の夜、私は羽田空港からアイルランドのダブリンに向かいました。理由は今夏の語学研修の下見と視察です。コロナ前までは、ニュージーランドのオークランドで語学研修を実施していましたが、費用の高騰や現地校の受け入れ生徒数制限などの動きを受けて、今年度からニュージーランドではなく、アイルランドのダブリンで英語語学研修を行うことになりました。8月後半の約2週間の研修中、語学学校で英語の授業を受け、最後の3日間にダブリンにある聖心侍女修道会設立の姉妹校、その名もSt. Raphaela’s Secondary Schoolを訪問して、交流をする、というのが大まかな行程です。 アイルランドは時差が8時間ほどあり、また飛行機を乗り継いで19時間くらいかかります。しかし英語が公用語で安全で、文化的水準も高く、名だたる世界的企業の多くが欧州本部をアイルランドに置くほど経済的にも発展しています。さらに姉妹校も存在する、というわけで思い切って研修先を変更することになりました。 

  今回の主な目的は姉妹校のSt. Raphaelas Secondary School訪問で、2日間にわたって視察しました。 

   1日目は校内を回ったのち、日本語の授業を選択している生徒たちのプレゼンテーションを見て、生徒たちや先生方と話しました。生徒に「この学校の良いところは何ですか?」と聞いたところ、「友達がとてもフレンドリーであることと、先生と生徒の関係が近くて話しやすいこと」と答えてくれました。この答えは、今私が高校3年生に同様の質問をして帰ってくるものとまさに同じだったので、少し驚くとともに嬉しくなりました。ダブリンと大船は遠く離れていますが、同じ雰囲気やスピリットを持っているのだ、と感じることができました。また、オドネル校長先生からはアイルランドの教育制度について、特に高校1年生で行う探究活動的なカリキュラムである「Transit Year」につい説明を受け、大変興味深く伺いました。 

   2日目は隣接する聖心侍女修道会(Handmaids of Sacred Heart of Jesus)にシスターをお訪ねして、その後高校1年生の探究活動である「Transit Year」の発表会に出席しました。姉妹校では高校1年生の学年が4つグループに分かれて、ローテーションで職業体験、語学、アート、楽器演奏、体力づくり、ミュージカル上演など様々なプログラムを体験します。その成果発表会がちょうど訪問した時に行われたので出席させてもらいました。生徒達が司会を務め、保護者家族が見守る中、自分たちが体験してきたことを歌やダンスのパフォーマンスを交えて楽しく、且つ真剣に発表する姿は、清泉生の行事に打ち込む姿と重なりました。 

 実際に姉妹校を訪問して生徒たちや周辺の環境を見ると、ダブリンでの語学研修がますます楽しみになりました。参加する生徒達にはヨーロッパという異文化を体験し理解するだけでなく、創立者によってつながる姉妹校の共通点も是非感じてほしいと思います。 

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