みなさん、暑い夏をいかがお過ごしでしたか?
クラブ活動で頑張った人たちもたくさんいるでしょう。8月の終わりにカトリック球技大会がありました。今年は参加したバスケットボール、バレーボール、卓球のすべてが2日目まで残り、健闘しました。合宿や練習で力を入れたことが発揮できた嬉しさと同時に思い通りに試合を運べなかった悔しさ、両方とも大事にしてこれから活かしてください。
東京農大の実験教室、東京農工大の学長先生をお招きしたムーンショットプログラムなど、普段学べないことを学んで、世界が広がった人もいます。それから、この玉縄地区の行政センターで子供と一緒に活動するボランティアに参加した人もいたと聞いています。いつもの学校の授業とは違う学びで得たものは皆さんの将来につながっていくかもしれません。大事にしてください。
海外研修は、昨日帰国したアイルランドグループが最後で、みな元気に帰ってきました。それぞれの国で見たり聞いたり、体験したことを家族だけでなく、友達や後輩に伝えてください。清泉の海外研修は特徴があって、アイルランドとベトナムは同じ修道院が作った学校を訪問しているので、「清泉と同じだ」と思ったことがあるでしょう。様々な違いや様々な共通点に気づくことはとても大事です。「同じだけどちょっと違う」、とか「違うけどよく考えると同じところもある」、といったことを知ることで多様性の理解も深まります。
私は夏休み中オーストラリアのメルボルンに行ってきました。メルボルンには世界一美しいとされている図書館があります。たまたま8月6日に行ったところ、図書館前の階段では20名くらいの人たちが広島に連帯して平和集会を行っていました。日本から遠く離れたメルボルンで広島に思いを寄せてくれる人たちがいる、ということを嬉しく思いました。また、旅の間にはパレスチナのガザ地区に連帯を表すために集まった人たちも見つけました。自分たちだけでなく、世界中の人のために平和を願う気持ちは同じだ、と改めて感じました。
さて、夏の思い出は様々ですが、2学期が始まります。
この2学期、皆さんにお伝えしたいことが2つあります。1つはお互いの意見を認めつつ、協力すること。文化祭の準備を進めていく中で、いろいろ意見が食い違ったり思いがずれたりすることがあると思います。でもよいものを作り上げたい、文化祭を充実させたい、という目標は同じです。同じ目標を持っている、ということを忘れずに歩み寄り、協力してほしいと思います。これは文化祭をもう卒業している高3にも言えることです。2学期は受験勉強や進学準備でゆとりがなくなりがちですが、良く受験は団体戦だと言われます。それぞれが目指す大学は違っていても、皆が進路実現、という共通の目標に向かう仲間として、互いを励ましあって乗り切ってほしいと思います。
2つ目について、それは失敗を恐れない、ということです。今年の学校目標は「チャレンジャーであれ」です。先ほどの聖書朗読は「神がともにいるのだから大丈夫。勇敢であれ、恐れるな」という内容でした。清泉祭から始まって、2学期に色々なチャレンジをする皆さんにちょうど良いのではないかと思いました。どうか失敗を恐れずに色々なチャレンジをしてください。2年ほど前、大谷翔平選手が出ていたコマーシャルがあります。ナレーションで「プロになってから928回も三振し、59本もホームランを打たれ、けがで692日投げらなかった。。。」と続きます。でも最後は「失敗の数だけ僕らは成長する」で結ばれています。学生の失敗はいくらでも挽回できます。失敗してどうするか、どう修正するかが大事です。皆さんには応援してくれる仲間や先生がたくさんいることを忘れないでください。
では充実した2学期を過ごしましょう。