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校長ブログ

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2017.11.13

~ 校長室の窓から ~「放送朝礼のお話 (数学科 青戸先生)」

先日引退した「ひふみん」こと将棋士の加藤一二三9段は、若い人たちに人気がある将棋士です。彼はサレジオ会の教会に所属するカトリックの信者です。将棋士でカトリック信徒というのは珍しい存在だそうです。インタビューで、なぜキリスト教、カトリックなのかを尋ねたところ、次のような答えを貰ったそうです。
「天才将棋士として中学生でデビューしましたが、一番脂が乗る30歳の頃に壁に当たり、周囲の将棋士から加藤の将棋には面白みが無くなったと言われるようになりました。自分自身もどうしたらよいか分からなくなり、遂には『将棋とは何か。勝負とは何か』と考えるようになりました。そういう時に、キリスト教徒に出会ったのです。その人を通してキリスト教に出会い、その中で『確かなもの』に触れた時、私が求めていた「将棋の道の確かさ」に到達したのでした。それからキリスト教の勉強を行い、下井草教会で洗礼を受けカトリックの信徒になりました。それ以降は、将棋で迷うことはなくなりました。」
自分が目指した道で、人は自分の在り方を見失うことがあります。その中で、確かなもの、絶対的なものに出会って再び自分を見出していきます。「ひふみん」はキリストとの出会いによって確かな存在に触れ、迷いから脱出したのです。
対局前は必ず聖歌を歌い、聖書を読み、神に祈ってから対局に臨んでいたそうです。また対局中も相手に聞こえるように聖歌をハミングで歌っていたと言われています。その時に歌う歌は『ごらんよ、空の鳥』でした。
彼には様々なエピソードがありますが、人間味の深い人物として有名です。一二三と書いて「ひふみ」と読みますが、外国の特派員がそれを名前と知らずに、『加藤という偉大な将棋士がいる。彼の段位は1239段である。なんと将棋は奥深いのだろうか。』と記事にしたそうです。
またバチカンから勲章をもらった時に、「私は将棋士ですが、今回バチカンから騎士勲章を貰ったので、パパ様の危機には白馬に乗って駆け付けます」と。
このような面白いエピソードが多い人物は、豊かな人生を歩んできた人でもあるのでしょう。
私達も「ひふみん」のように、どんなときも、今月の月目標「喜びと希望」のうちに生きていきたいものです。

さて、 高3の皆さんに伝えたいことがあります。
清泉での授業も残り三週間です。これから受験を迎える人も多いと思います。辛く苦しいこともたくさんあると思いますが、どんなときもあなたは1人で戦っているわけではなく、あなたのことを思い、側にいてくれる方々がいることを忘れないでください。

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