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校長ブログ

~校長室の窓から~「放送朝礼のお話 教頭 小川先生」

2023.02.13

トルコ南部で大きな地震が起きてから1週間が経ちました。ニュースでも報じられていますが、主に建物の崩壊による下敷きで3万人以上の方が亡くなったそうです。すでに東日本大震災で亡くなった方の倍の人たちが犠牲になっています。しかもその数はさらにもっと増えて最終的に犠牲者は5万人を超えるのではないか、と言われています。またシリアでも被害がでていますが、こちらは1週間経った今でも被害の程度がわかっていません。被災地の気温は低く、被災した人たちは寒さと不安、恐怖の日々を過ごしています。

私はこれまで自分が見た中で一番大きな自然災害は東日本大震災だと思っていて、それよりひどい災害を見ることはないのでは、と漠然と思っていましたが、トルコの地震の映像を見て、信じられない思いがしました。と同時に東日本大震災の時のことがまざまざと思い出されました。あの時も東北はまだ寒く、被災した方々は寒い中助けを待っていました。家族の安否がわからないままで不安な想いを抱えた人もたくさんいました。そんな中で海外から現場に災害支援のために来てくれた人たち、多くの物資を送ったり、経済的支援をしてくれた国々のことはとても印象に残り、被災者でない私も励まされたような気がしました。アメリカの兵士たちは支援活動を「トモダチ作戦」と呼んでいましたが、「トモダチ」という言葉の温かみが当時本当に心に沁みました。

 実はトルコは親日国、つまり日本に親しみを感じてくれている国として知られています。それは130年ほど前、1890年にトルコの船が和歌山県沖で座礁し、多くの乗組員や乗客が海に投げ出された際、和歌山県串本町の人たちが約70名のトルコ人を救助して手厚く世話をした、という歴史から始まっています。実際、日本人がトルコに旅行すると「日本人ですか?」とよく声を掛けてくれる、という話も聞きます。わたしたちが今トルコに駆けつけて何かができるわけではありませんが、日本も度々大きな地震が起きる国で、地震の怖さはよくわかります。今大変な思いをしているトルコの人たちに心を寄せてお祈りをしたいと思います。また、ユニセフや赤十字、国境なき医師団など多くの国際機関で緊急支援の募金も始まりました。そのような具体的な支援も協力できる人は考えてくれたらよいな、と思っています。

 以上で今朝のお話を終わります。

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