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校長ブログ

~校長室の窓から~「放送朝礼のお話 倫理科 大河内先生 」

2022.12.03

 昨日の11月27日から教会の暦では、クリスマスを待ち望む待降節に入り、新しい年となりました。昨日を含めクリスマスまで日曜日は4回あるので、第一週から順に希望、信仰、喜び、平和をテーマにミサが祝われ、アドベント・クラウンに一本ずつ灯されていくろうそくと共に私たちの心の中にあるイエス様のまぶねを暖かく整えていきます。この時期は、アドベント・カレンダーをめくるのを楽しみにするだけでなく、一日一善を心がけて行動してみましょう。また、善いことをすることの中に、苦手なことに挑戦するということも含めてみましょう。自分から声をかけたり挨拶をするのが苦手な人は、それを心がけたり、反対に静かにしているのが苦手な人はその場の状況をよく見てふさわしい行動をしていくなど。

 さて、昨日から始まったこととしてもう一つ、皆さんにお知らせしておかなければならないことは、ミサの式次第が多少変わったことです。たとえば、「主は皆さんと共に」と言ったら、反射的に「また司祭と共に」という言葉が出てくるでしょうが、今度からは「またあなたと共に」という言い方になります。この式次第は44年前から使われていたのですが、この度、ラテン語の規範版に忠実に訳し直し、新しい日本語の式次第が全国で一斉にスタートしました。私自身、物心ついた時から言い慣れていた言葉が変わるのは戸惑いますが、同じ内容のものを全世界の人々がそれぞれの言語で使っていることを思うと、世界中の人々と心を合わせて祈れることの喜びを感じます。

 今週の後半からは早くも12月です。12月の月目標は「真理」です。「真理」というと、ヨハネによる福音の「真理はあなたたちを自由にする」(8:32)という言葉が印象的です。この場合、真理とは、イエスのまことの福音です。また、それは何かと言えば、どんな時もどこにでも神は私たちと共におられる、というメッセージです。自分がみじめな時も失敗した時も、私たちは一人ぼっちではないし、そのような時にこそ、私たちの存在をまるごと温かく支えてくださるのが、神様です。

 クリスマスに飾られる馬小屋の中には、まぶねに寝かされた小さなイエス様がおられます。皆さんは、本当の赤ちゃんの小さな手に触れたことはありますか?赤ちゃんの小さな手で指をぎゅっと握りしめられたことはありませんか?赤ちゃんの肌はやわらかくて、そばによるといい匂いがしますね。赤ちゃんのぬくもりが周りをほんわかさせてくれます。

 イエス様もその姿でこの世に来られました。柔らかく温かく、周囲をほんわかとさせて、神様はこの世に来られたのです。神様はそのような仕方で、私たちと共におられるということを私たちに知らせるためです。クリスマスに向けて、この真理を私たちが深く味わうことができますように、一日一善を忘れずに今月を過ごしていきましょう。

中1N組 林加奈子さん作品

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