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校長ブログ

~校長室の窓から~「放送朝礼のお話 国語科 橋本先生 」

2022.11.24

進路指導・研究部の橋本です。
高校3年生の清泉での授業も残すところ10日あまりとなりました。
中学3年生の終わりからコロナの影響があり、73期の今日までの道のりは決して平坦なものではなかったと思います。しかし、コロナによって、社会が大きく変化しても
73期の連帯は、他の学年とそれと何ら変わりなく、あなたたちは受験生だよね?と
むしろこちらが心配になるくらい、元気な学年だった思います。
私自身は73期が高1の時からから授業を持っています。
当時は担任として70期の高3を卒業させた直後だったので、心に大きく穴が空いていた時期で、
また新しい学年は非常に心配で緊張するのですが、中学の時の学年主任だった平塚先生からは
人なつっこい学年で、とても良い学年だから!と言われました。
73期と出会った結果、杞憂だということがすぐにわかりました。
ありふれた清泉での生活も残りわずかになりました。残りの1日1日を大切に過ごしてほしいと思います。
授業でまだまだ会う機会はあるのですが、面と向かって言うのは照れくさいので、
今日は放送のマイクを通して、いくつかのアドバイスを送りたいと思います。
まず、皆さんはそれぞれ自分の未来に対する緊張や不安があると思います。
しかし、その緊張は自分が自分の人生に対して一生懸命である証拠です。
そして答えのわからない未来に向かって生きているからこそ、
むしろ私たちは救われているのだと思います。
自分の未来について、唯一わかっていること

それは 人はいつか死ぬ

ただそれだけです。
2学期の中間試験で赤点を取って、落ち込んでいる人がたくさんいると思います。
私は人生で最初に受けた中1の定期試験は唯一、国語が赤点でした。34点。
しかも内容は口語文法。この話をすると授業を受けている皆さんは非常に不安になるかもしれませんが、
中学生の時、動詞の活用や助動詞の意味などあまり理解していませんでした。
そんな赤点を取った私が、国語の教員になって、しかも男子校育ちの私が、清泉で古典を教える未来を
中1の私は全く考えていません。
すなわち、自分が今、まったく想像もしない未来がきっと待っています。
人生は自分の思うようにはなりません。
むしろ自分が思うようになっていたら、たぶんつまらない人生になると思います。
時に笑い、悲しみ、怒り、そして喜びがくり返されるからこそ、人生は素晴らしいのだと思います。
人生は自分が思っているよりずっとずっと良いことがたくさんあると思います。
最後に、自分の未来を切り開いていくのは結局自分自身です。
私は授業で言いました。

曰く「神に見放されたら自らの手で運をつかめ」

神様が皆さんを見放すことはないかもしれませんが、
勇気を出してチャレンジすることもしなければならないこともあるでしょう。
孤独を感じることもたくさんあるでしょう。
これからの人生絶対に壁にぶつかることがきっとあります。
そんなとき、清泉で出会ったすべての人とのつながりを
どうぞ忘れないでください。

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