新着のお知らせ

校長ブログ

~校長室の窓から~「放送朝礼のお話(高1パレスチナ組 井上絹さん)」

2022.10.17

 おはようございます。

10 月の月目標のポスターを描かせていただきました、高 1P の井上絹です。 本日は朝の放送のお時間をお借りして、月目標とポスターについて皆様にお伝えできたら と思いますので、お聞きいただければ幸いです。 今月の目標は、「和解・平和」です。 清泉生として、しっかりと理解したい2つの言葉ですね。 「和解、平和について説明しなさい。」こう聞かれたら、皆さんはしっかりと「これこそが和解 で、平和だ!」そう言い切ることはできますか? ちなみに、和解というキーワードで検索をかけてみると、「もめ事のあった者が仲直りする こと。 法律 争いの当事者が譲歩し合って争いをやめる約束をすること。」という言葉が、 平和というキーワードを検索すると、「戦いや争いがなくおだやかな状態。」と表示されまし た。はたしてこれがそうだと言い切れますか? 「人それぞれの中で、何が和解で何が平和なのかはきっと違ってくる。」 そうお考えの方もいらっしゃることでしょう。 でもきっとそんなことは当たり前で、誰もが理解していることだと私は思います。というの も、地球には今現在 77,53 億人程が存在すると言われています。なら 77.53 億個程の考 え方、捉え方で地球はあふれるわけです。 となれば、意見の食い違いが起こるなんて事は小学生にだってわかることですよね。まし てや地球に住んでいるのは人間だけではありませんし、まだ未知な部分だらけです。なの で「和解、平和について説明しなさい。」そう伺ったのは、単純にその人が思っているそれ の答えが欲しいわけではなく、ぜひ 更にその奥を考えてほしいという事なのです。 「和解・平和」は私達の一生の課題であり、答えの出ないものだと思います。でもそれは決 して悪い意味ではなく、人間を生きていく上でのチャンスなのではないでしょうか?そんな 意味も込め、今回はポスターにも記載されている通り、デンマーク出身の思想家、哲学者 であるセーレン・キルケゴールの『人生は後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか 生きられない。』という言葉を選ばせていただきました。 今回は、テーマが「和解・平和」ということで、ポスターには雨、花、木々など人間がありの ままを作り出すことのできない自然のものを、 またその隣黒い迷路のようなものは、平和という世界に向かうまでに長い時間をかける人 間の葛藤と、平和への考えをイメージして描いたものです。 そして、10 月にかけて、ポスターに人間の顔が 10 個隠れています.休み時間など、お時 間があればぜひ探してみてください。 10 月になり、それぞれが忙しい一ヶ月かと思います、そんななかでも日々、和解・平和に ついて考える心の余裕をもち生活することで、だんだんとチャンスがやってくるのではないでしょうか。ご清聴ありがとうございました。

 

TOP新着のお知らせ校長ブログ > ~校長室の窓から~「放送朝礼のお話(高1パレスチナ組 井上絹さん)」