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校長ブログ

~校長室の窓から~「ミサ ちむぐくる~世界の平和を願って~」

2022.07.22

 まず今日のミサに全員で(講堂と教室に分かれての参加ですが)あずかれたことに感謝します。

 いよいよ夏休みに入ります。中1の皆さんは4月から始まった中学校生活に慣れたでしょうか?御存知のように新型コロナウィルスは次々と変異を続け再び感染者数が急増してきました。神奈川県では6月中旬に600人を切ったのですが、数日前には1万人を超してしまいました。夏休みも引き続き十分感染対策を忘れず元気に過ごして下さい。一学期の終業式は今日の「平和祈念ミサ」で終了です。今日のミサのテーマは「ちむぐくる~世界の平和を願って~」でした。

 6月23日の沖縄で行われた追悼式典の中で沖縄県知事は「激動が続く世界情勢の中で今こそ平和の礎に込められた沖縄のこころ、ちむぐくるを世界に発信してことが重要」と訴えました。「ちむぐくる」とは「心に宿る深い思い」という意味だそうです。なかなか素敵な言葉ですね。

     そしてこの式典では児童生徒による「平和の詩」の朗読があり、かわいいおかっぱ頭の小学校2年生の「徳元穂菜」さんによる自作の詩はとても心に響きました。翌日の新聞に載っていたこの「平和の詩」を紹介します。詩の題名は「こわいをしって、へいわがわかった」です。穂菜さんは家族で訪れた宜野湾市の美術館で見た「沖縄戦の図」をみて戦争の恐ろしさを知り、その対極にある平和について考え感じたことを詩にしました。

「たくさんの人たちがしんでガイコツもあった。わたしとおなじ年のこどもがかなしそうに見ている」

「こわいよ かなしいよ かわいそうだよ せんそうのはんたいはなに?へいわ?へいわってなに?」

 母親に抱きついた時に感じるぬくもり、3歳年上の姉とけんかした後の仲直り。日常のほっとする瞬間が平和だと気付き、いつまでも大切にしたいと思った。

「ずっとポケットにいれてもっておく ぜったいおとさないように なくさないように わすれないように こわいをしってへいわがわかった。」

 穂菜さんの曾祖父は沖縄戦で亡くなり、平和祈念公園の「平和の礎」に名前が刻まれています。「大きい おじいちゃん」に届くようにはっきりとした口調で詩を読み上げました。

 夏休みに入り8月15日の終戦記念日が近づくと第二次世界大戦に関する新聞記事やテレビ番組が放映されます。皆さんそれらを是非見て下さい。私たちはこれまで戦争を経験せずに毎日を過ごしていますが、ウクライナをはじめ地球上の色々な場所でいまだに戦争が繰り返されているのが現状です。正しく公正な判断が出来るために、広い視野で正しい知識を今身につけていくことが必須です。自分がすべきことを夏休みに見つけ、大切に時間を過ごして下さい。

 さて高3の皆さん清泉で過ごす最後の夏休みになりました。高2のとき面接で語って下さった目標に向かって果敢にチャレンジして下さい。私からエールを送ります。SURSUM CORDA心を高くあげよ-。皆で応援しています。

 では元気に8月31日にお会いしましょう。

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