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校長ブログ

~校長室の窓から~「終業式」

2022.03.25

    75期生の皆さん、中学卒業おめでとうございます。そして在校生の皆さんは いよいよ今年度の学年は今日で終了です。ほぼ2年間にわたり新型コロナウイルスの感染拡大が何度も繰り返されました。それに伴い学習面だけではなく学校行事や部活動など大きな影響を受けて来ましたが、最近になってようやく修学旅行やスキー実習、ライフオリエンテーションなどを実施することができました。これは学校にとっても大きなチャレンジでした。しかし感染が終息したわけではないので、今後もマスク生活や手洗い黙食などの感染防止対策は継続しなければなりません。

 さて中3の皆さんは清泉女学院における学校生活の半分が終了するとともに、小学1年生から9年間続いた義務教育が終了することになります。そしてこれからはその自覚があるかは別に、さらに高度な学習を続けるという選択をしたことになります。高度な学習と言っても実際には中学3年間で学習してきた内容を基礎にして更に発展させ、自分の興味を持ったことを見つけ、将来の進路につなげていければ理想的です。

 昨日、今年度大学入試を終えたばかりの72期の方が講堂で受験体験を話して下さいました。理系に進学した3名と文系に進学した4名です。お話しを聴いた高1と高2の皆さんはクラブや委員会活動で一緒に活動した先輩がその中にいたことでしょう。どんな話をして下さるのか私も興味津々で聴いていました。後輩の皆さんにも参考になるような助言が沢山あったので、その幾つかを紹介します。 Aさん「受験は人生を自分で選ぶ機会だった。」

 Bさん「これまで まじめに努力してきたことがなかったが、かなえたい目標ができ落ちても悔いは無いと思った。」

 Cさん「同期の皆の志が高く、その波に乗った。学年全体で頑張った。」

 Dさん「2次試験の最終日、午前中の数学・地理が思うようにできなかった。心が折れそうになったが、残る午後の英語は悔いの残らぬようあきらめずにやろうと気持を切り替えた。」

 受験体験を話してくれた7人はいずれも一般受験にチャレンジした方です。その方たちの共通のメッセージは「悔いを残さぬように高い目標を目指し、自分を信じ最後まで戦い続けたこと。そして結果がどうであれ、ここまで頑張ったことが自分を成長させた。」ということだったと思います。

 高校生時代は一生のうちで自分の視野を広げることが出来る大切な時期です。毎日の授業とともに委員会やクラブ活動などにも意欲的に取り組みましょう。そして将来自分がどのような仕事について社会に貢献できるのかしっかり考えて下さい。

 今年の卒業式でも触れましたが、日本における女性の各分野におけるリーダーはまだまだ少ないのが現状です。この状況を変えていくには幾つかのハードルを乗り越えられるチャレンジ精神が必要不可欠です。受験体験を話してくれた先輩の後に続くチャレンジ精神の持ち主がたくさん現れることを期待しています。

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