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校長ブログ

~ 校長室の窓から ~ 「放送朝礼のお話(社会科 望月先生)」

2017.10.31

清泉が大切にする10の価値、来月のテーマの、喜びと希望について、少しお話しさせていただきます。

喜びというと、私は聖書のテサロニケの信徒への第1の手紙にある言葉を思いおこします。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそキリスト、イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」というパウロの言葉です。「いつも喜んでいなさい」とても考えさせられる言葉ですね。

ところで皆さんは、何かをやっていて、特にそれがちょっと大変なことであっても、あるいは自分のためではなくどちらかというと人のために、たとえば委員会の仕事などで動いている時とかにでも、自分が喜んでやっている、生き生きとしている自分を感じたことはありませんか。普段は意識していないかもしれませんが、人によってはそれがクラブ活動でだったり、清泉祭や体育祭の行事の時であったり、あるいは、実験に、読書に、難問の回答に、調べ物に…と人それぞれ自分の興味のあることで無我夢中に取り組んでいることがあるのではないかと思います。

さきほどの聖書の言葉にもどりますが、ある本に、その箇所の解釈には「祈る」ということばが入っていることが重要なのだとありました。神と一対一になる時、私たちは自ずと自分に目を向けています。この世に生を受けた自分が、自分を活かしていくこと、つまり喜びを感じて生き生きと生きていくこと、このことがとても大切なのだと投げかけられているように思います。「いつも喜んでいなさい」は、いつも皆さんが自分らしく輝いていなさいというメッセージと受け取れるように思うのです。

次に希望という言葉ですが、希望とは諦めないことだと思います。日々の生活の中で、どうせ~と諦めてしまうことが多くなってはいないでしょうか? 確かに不安というものもつきものですが、自分の勉強や進路のこと、あるいは人と理解しつながろうとする気持ち、あるいはより良い社会や世界の平和を望む気持ち、そうした気持ちを諦めてしまうことは、そこで終わりになってしまうことだと思うのです。

先日、新聞のある記事にこういう話が載っていました。ある虫は本来高くジャンプする力があるのに、コップに入れてフタをしてしまうとそれ以上跳ぶ力がなくなっていってしまうのだそうです。私たちは自ら自分にフタをしてしまはないようにしたいものですね。

喜びとともにあきらめない気持ち、希望、をもって、共に歩んでいきましょう。

 

清泉が大切にする10の価値

( 世界の姉妹校と共有する教育理念 )

1. 愛
2. 生命の尊重
3. 無償性
4. 一致・兄弟愛
5. 正義・連帯
6. 和解・平和
7. 喜び・希望
8. 真理
9. 自由
10. 責任

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