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2018.05.02

~ 校長室の窓から ~「放送朝礼のお話 (倫理科 Sr.大河内)」

「神の愛はすべてのものにおよびます。私たちは皆、神の子どもなのです。(聖ラファエラ・マリア)」
 
 この言葉は、各クラスに掲示してある5月の月目標「生命の尊重」のポスターに書いてあるものです。
今年は「清泉が大切にする10の価値」の毎月の目標に、聖ラファエラ・マリアの言葉を入れていきたいと思っています。
 
 さて、聖ラファエラ・マリアが過ごした時代、およそ150年前のことです。
スペインを旅立ちローマに行く途中、初めて外国の土を踏んだラファエラは、駅にいた大勢の乗客、群集をみて「神様はなんとたくさんの子どもをお持ちでしょう!」と感嘆の声を上げたというエピソードが残っています。世界中にいるすべての人々は神様の愛によって生かされている、神様の子どもだという感性をラファエラは持っていたので、自然とそういう言葉が出て来たのだと思います。私たちも、外国の空港に降り立った時に様々な国の人々がいることを改めて感じて驚いた体験があるでしょう。そのような驚きは人間、ひいては生物の多様性へ私たちの目を開かせてくれるものです。
 
 1970年代に著書『沈黙の春』で環境問題に警鐘を鳴らしたレイチェル・カーソン(作家:海洋生物学者)は、人間を越えた存在を認識し、畏れ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていく心のことを「The Sense of Wonder(神秘さや不思議さに目をみはる感性)」と呼びました。
 
 レイチェルはエッセイ『 The Sense of Wonder 』の中で、次のように書いています。
「わたしはそのなかに、永続的で意義深いなにかがあると信じています。地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を見つけだすことができると信じています。」
 
 小さな虫・春の訪れとともにいっせいに芽吹く緑の美しさを見て、いのちの神秘や不思議さに目をみはる感性は、冒頭に触れたラファエラが大勢の群集を観た時の驚きに通じるものがあると思います。
​ たくさんの生徒の皆さんと一緒に生活する中で、私もラファエラと同じことを感じる事があります。一人一人みな違い、違った輝きを放ち、日々変化していくその姿の中に、生命の神秘を感じ驚きに目を見はる、そういう恵みを頂いていることに感謝しています。
 
 青葉の美しいこの季節、皆さんもまわりにある生命の輝きと多様性に目を見張り驚く感性に心をとめて、過ごしてみてください。
 



     ( 世界の姉妹校と共有する教育理念 )


         1. 愛
         2. 生命の尊重
         3. 無償性
         4. 一致・兄弟愛
         5. 正義・連帯
         6. 和解・平和
         7. 喜び・希望
         8. 真理
         9. 自由
        10. 責任

 
 

10の価値

      「 清泉が大切にする10の価値 」