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2018.01.09

~ 校長室の窓から ~ 「 新年 放送朝礼のお話 」

 皆さん.あけましておめでとうございます。2018年がスタートしました。今年こそはという現実的な目標をぜひたてて実行してみて下さい。
 
 ところで冬休みはどのように過ごされましたか。
 私の冬休みのトピックというと、年末に築地の場内見学に行ったことです。実は以前から、皆さんの先輩に当たる方ですが、ここでは仮にAさんとしておきます。そのAさんから、ぜひ築地に来ないかと誘われていました。なぜかというと築地は今年の秋には豊洲に移転してしまうので、今ある築地を見学できる最後のチャンスだということでした。Aさんは築地の場内ではたらいていたことがあり、築地の実情をいろいろと説明して下さると言うことと、ついでにお正月用の食料の買いだしも兼ねて訪ねてみることにしました。築地の正式な名称は東京都中央卸売市場築地市場という長い名前で、主に魚介類や野菜くだもの類を扱う巨大な市場です。築地は場内と場外の仲買商店からからなっており、場外は一般客がいつでも購入できるお店、場内は主にプロの料理人やお店を営んでいる人が必要な商品を購入することになっています。ただし、場内でも商売の方の邪魔にならない時間帯で購入することもできるそうです。私を案内してくれたAさんは、この場内にある東京都の施設で主にいろいろな検査の仕事をしていました。たとえば輸入禁止の魚を販売していないか、有害な食品添加物が入っていないかなどを検査・分析したりするそうです。彼女の専門は理系の化学ですが、このようなおもしろい仕事もあるのだととても興味をもちました。現在Aさんは昇進試験に合格し、人事異動で新宿の東京都庁に勤務し、食品に含まれる物質の表示ラベルに誤りがないかをチェック・分析する仕事をしているとのことです。
「清泉の後輩たちで、このような仕事に興味がある方がいらしたらぜひ見学に来て下さい」とのことでした。
 
 さて今年は平成30年、皆さんもご存知のように平成という年号もあと1年と4ヶ月で終わりになります。ここで平成30年間をざっと振り返ってみましょう。
  平成元年、ベルリンの壁が崩壊し、世界政治の流れが大きく変わるきっかけになりました。
  平成4年、自衛隊の海外派兵が本格化。憲法9条の解釈について国会が紛糾。
  平成12年、湾岸戦争勃発。この年、高2の皆さんが誕生しました。
  平成13年、9月11日アメリカ同時多発テロ発生。これ以降テロとの戦いに突入。高1の皆さんが誕生しました。 
  平成15年、イラク戦争勃発。この年、中2の皆さんが誕生しました。
  平成21年、3月11日東日本大震災発生。

 そして、この30年間を振り返り、私たちが最も日常で大きな変化を生じたことは情報、特にコミュニケーション革命でしょう。20年ほど前に情報ツールとして一世を風靡したポケベル、これは10文字程度の情報を一方的に連絡するだけの今では考えられないツールでした。その後、携帯電話、今でいうガラ携やPHSとなり現在のスマートフォンが全盛になりました。これにより、世界で発生している事件・事故がほとんど時間差無しに手元で知ることができるようになりましたね。それだけではありません。情報化社会の発展にともない、日本人の海外留学者数は平成元年に比べ2.4倍になりました。ところで日本製自動車の海外生産台数は8.1倍、また海外からの外国人留学者数は8.5倍という過去30年間で最高の値になっているにもかかわらず、日本人の海外留学者数の伸びはそれほど進んでいません。日本人のグローバリゼーションは他の諸外国の若者に比べ遅れをとっているといえるかもしれません。

​ 今はグローバル、グローバルという言葉が氾濫していますが、清泉はご存知のようにスペインのマドリッドからスタートし、創立時からこのグローバルな視点にたった教育をしてきた学校なのです。
​ そしてこの2年間には世界に目を向ける新たな取り組みがさらに増えてきています。ですから毎日の学習活動に誠実に取り組んでいけば広い視野で物事を考え、自分自身のしっかりした考えを持てるようになるはずです。
 皆さんは、これからの大きく変化していく日本を背負って立つ人材に、是非なって下さい。
​ 
 年頭にあたり、この一年が元気で、みのり多い年となりますようお祈りしています。
( 聖ラファエラ・マリア様が修道院の基礎を築いた教会:マドリッド )

マドリッド

( 姉妹校 St.Raphaela's Secondary School:ダブリン )

ダブリン

 ※ 現在、海外姉妹校との交流会に赴いている本学院教員から届いたばかりの現地の写真です。