2020年度スタートにあたり　～始業式の言葉～　　　　　　　　校長　高倉　芳子

　皆さんおはようございます。久々の学校です。２月２６日から学校が予想もしなかった休校になったことで、皆さんもお友達と会うのが夏休み以上に久しぶりという気持になったのではないでしょうか。2020年度がスタートしましたが、今年度はかつて経験したことのない始業式となりました。私としては、皆さん一人一人の希望と期待にあふれたお顔を見て新学期をスタートしたかったのですが、皆さんの安心安全を守るためこのような形で新学期のおメッセージを配信することになりました。
　臨時休校が開始されてから１ヶ月以上がたち周囲の状況は一段と厳しくなり、私たちの日常生活もすっかり変わりました。数週間前には感染者が見られなかった海外の国々からも多数の感染者が出て、アメリカのドクターが日本もアメリカの二の舞にならないようにとの警告を発しているのが現状です。
　今まで発生したコロナウイルスのうち死者が発生したのはサーズコロナウイルス、マーズコロナウイルス、そして新型コロナウイルスです。これらのウイルスに有効なワクチンは未だ一つも完成していません。ですから蔓延の規模、死者数が桁違いの新型コロナウイルスに有効なワクチンの開発には相当な時間を要すると予想されます。
　最近の報道にもありましたが、いまスポーツ選手や大学生など若い世代の感染者が増加傾向にあります。臨時休校が始まった当初は用のないショッピングやカラオケなどに行った若者も今後は本気で自粛を考えないといけません。何故なら私たち誰もが明日にもこのウイルスに感染するかも知れないのです。さらに大切なのは自分の感染を気がつかずに周りの人に感染させてしまうこともあることです。思い出してください。清泉が大切にしていることは自分のことだけではなく、周りの人への思いやりをもって行動することです。いまこそ皆さんはそれを実践してください。
　また、感染拡大を回避するため臨時休校を５月６日まで延長します。そして、残念ではありますが前期に予定されていた主な行事の中止をお知らせします。まず、５月中旬の高校合唱祭と７月上旬のバザーは中止します。また休校中の学習の遅れをすこしでも取り戻すため夏休みを短縮します。また休校期間中にオンライン授業ができるように取り組みます。以上がコロナ関連のお知らせです。大変な１年になると思いますが皆で力を合わせ乗り切りましょう。
　次に来年度のお知らせです。２０２１年度から清泉の学習体制をリノベーションします。リノベーションとは規模の大きなリフォームのことです。具体的な取り組みとしては
　１、年間の授業時間を確保するため、授業を現在の４５分から６５分にします。
　２、普段の授業をベースに、協働でテーマを探し考察を深めてまとめ、その成果をプレゼンテーションする時間を土曜日にもうけます。
　３、学校の年間スケジュールに即して、現在の二期制を三学期制にします。
　これらの取り組みは、数年前から検討してきたことです。新しく始まる新学習指導要領および大学入試に向けて、さらに高い目標を掲げ、生徒一人一人が自分の希望進路を実現させるため、又、将来皆さんが社会にでて様々な分野で活躍できるスキルを身につけるために実施します。
　後日詳細な説明をする機会をもうけさせていただきます。
　最後に新任の先生の紹介をします。

国語科
　神田　恵子（かんだ　けいこ）　先生
　近藤　基博（こんどう　もとひろ）　先生

数学科
　金田　理恵（かねだ　りえ）　先生

社会科
　大塚　宏和（おおつか　ひろかず）　先生
　藤澤　英子（ふじさわ　えいこ）　先生

美術科
　小松原　彩瑞（こまつばら　あづ）　先生

外国語科
　斉藤　麻衣子（さいとう　まいこ）　先生　
　五味　真理子（ごみ　まりこ）　先生
　Amy Gorton （エイミー　ゴートン）　先生

カウンセラー室　相談員
　今井　桂華（いまい　けいか）先生

どうぞよろしくお願い致します。