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~校長室の窓から~「 放送朝礼のお話(外国語科 芝﨑先生)」

2019.10.21

みなさんはエビングハウス忘却曲線(英語ではForgetting Curve)というのを聞いたことがありますか?

意味を持たない3つのアルファベットを並べたものを大量に覚えてどれくらい忘れていくかを調べたものです。繰り返さない場合、急激に忘れていきます。

なぜ意味を持たない文字の組み合わせにしたかというと、実験を受ける人の持っている記憶と結びつけないためだそうです。

現実はというと意味のあるものの連続をみなさんは覚えていきます。テスト前の暗記、日常の大切なことなどです。

人は忘れるものですが、何度も繰り返せば忘れない長期記憶になって記憶に残ります。また自分の経験や今までの知識に関連づけると忘れにくくなります。

例えば、中1の英語で習うMiki likes tennisという表現ですが、疑問文Does Miki like tennis?もWhat sport does Miki like?であっても高校生になればほぼ確実に理解できるようになります。なぜかといえば、似た文を何度も繰り返し見たり聞いたりして学習しているからです。

テスト前ですので、少し暗記の仕方について紹介できればと思います。

よく通学や待ち時間(すきま時間)に暗記をするように言われますが、記憶を定着させるには24時間以内に10分、1週間以内に5分、1か月以内に2-4分とるとその内容が定着するといわれます。この10分以内の時間はまさにすきま時間です。すきま時間を初めに暗記する時間に使うのではなく、暗記で覚えきれなかったことを覚える時間や、覚えるべきことを忘れていないかの確認に使うように計画を立ててみてはどうでしょうか?時間が足りず、すきま時間が初めての暗記の時間になっているような計画をよく見かけるので、提案です。

また、私もよくありますが、失敗したり時間を巻き戻してなかったことにしたいと思ったりしたことほど、頭の中でグルグルと何度も回って、何度も頭で同じ状況を繰り返します。忘れたいことなのに忘れられないのは自分で同じことを繰り返し思い出すからです。

動名詞をならった人は忘却曲線forgetting curveというのは、カーブが忘れているのではなく、忘れるカーブ、a curve for forgettingという意味になるのはわかりますね。失敗からは学ぶ必要があるけれども忘れるところは忘れる方が楽です。

ただ、試験前暗記をする場合、時間が経てば忘れるということも考えて、繰り返し確認することや自分が持っている知識と関連づけて覚えるような工夫をしてみてください。すきま時間を使って、確認のノートやページを作っておいて繰り返すことも大切だと思います。

24時間以内に10分、1週間以内に5分、1か月以内に2-4分が記憶定着に必要と言われる時間です。

1週間、1か月は難しいかもしれません。24時間以内に10分の繰り返しをしてみてはいかがですか?

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