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校長ブログ

~校長室の窓から~「後期始業式の話」

2019.09.30

皆さん、おはようございます。今日から後期のスタートです。前期、最後の大きなイベント「清泉祭」も無事終了しました。実行委員をはじめ皆さんお疲れ様でした。週間の天気予報では清泉祭二日間とも雨の予報でしたが、見事に外れ幸運にもよい天気に恵まれ本当によかったですね。

 振り返って見ると夏休みは遠い昔のことのようになってしまった感がありますが、いろいろなことに挑戦し素晴らしい成果を上げた方が沢山いらっしゃることを伺い、嬉しい限りです。

 夏休みのことですが、テレビでたまたま「チコちゃんに叱られる」という番組をみました。番組の中で、その日のテーマの一つが「夏休みは何のためにあるの?」でした。「暑くて勉強にならないから」「自由研究をするため」など登場したゲストはそれぞれいろいろな意見を述べていましたが、皆さんはどう思いますか。チコちゃんの答は「先生が勉強するため!」でした。「日頃から沢山の仕事を抱えている先生方は、自分たちの勉強する時間がとれないから」といって先生方が夏休みに研修会を開いているビデオが紹介されていました。そもそも「夏休み」という長い休みを、いつ誰がどういう理由で考案したのか明確な理由は記録に残っていないというのが本当のようです。でもチコちゃんの答は理にかなって正解だと私は思います。

 清泉の先生方も、もちろん毎年夏休みには研修会を開いています。今年の研修会で印象深かったお話しを一つ紹介します。それは「七つの習慣」という本の中に書かれていますが、それはこんなお話しです。

 森の中で、必死で木を切り倒そうとしている男の人に出会ったとしよう。

「何をしているんです?」とあなたは聞く。すると男は投げやりに答える。

「見ればわかるだろう。この木を切っているんだ。」

「疲れているみたいですね。いつからやっているんですか?」あなたは大声で尋ねる。「もう五時間だ。くたくただよ。大変な仕事だ」

「それなら、少し休んで、のこぎりの刃を研いだらどうです?そうすればもっとはかどりますよ」とあなたは助言する。すると男ははき出すように言う。

「切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかあるもんか!」

 皆さんは、この話を聞いてどう思いますか。

つまり、ものごとを効率よく達成するための優先順位をまちがえているのです。木を切るためにはのこぎりが必要ですが、刃がボロボロで切れないものを使い続ければ切るための時間がかかり疲れるばかりです。

 皆さんも各自の生活習慣や学習方法を振り返ってみて、「刃を研ぐ」行為が必要なのではないかよく考えてみましょう。そして清泉での授業も残りわずかになった高3の皆さんは目標達成に向けて邁進して下さい。

 ところで、今日の聖書朗読の中に「誇り」という言葉が2回も登場しましたね。生徒会長の方が読んで下さいましたが今年度の生徒会の公約を思い出して下さい。「生徒一人一人が清泉生としての”誇り”をもち、個々の個性や才能を開花させる学校をつくろう」でした。それから「挨拶もしっかりしよう」も入っていましたね。残りの半年、この目標を忘れずに一日一日を大切に過ごして下さい。

 最後にお知らせがあります。文科省アジア架け橋プロジェクトの留学生でベトナムから来日したレ・フォーンさんが9月から来年2月まで高1Jで皆さんと一緒に勉強します。又10月8日に清泉インターナショナル学園から13名の生徒さんが体験授業で来校します。どうぞよろしくお願いします。

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