新着のお知らせ

News & Information

校長ブログ

校長ブログ

2019.07.16

~校長室の窓から~「放送朝礼のお話( 学校目標 )」

 各クラスに掲示してある学校目標「清泉が大切にしたい10の価値」の4月から7月の月目標のポスターと朝礼時のお話をご紹介します。

 作成にご協力して下さった皆さんありがとうございました。

 

【4月】ポスター 高3B 岩下 美緒 さん

 

【5月】ポスター & 朝礼の話 高1N 竹田 若菜 さん

清泉が大切にする10の価値

おはようございます。

来月の月目標のポスターを作成いたしました、高1Nの竹田若菜です。

突然ですが皆さん、「明日、この地球が滅びます」と言われたら何をしますか?

今すぐ家に帰って家族と抱き合って泣きますか?美味しいものをたくさん食べますか?それとも旅行にでも行きますか?

この問に対し、ドイツの神学者マルティン・ルターはこう答えました。

“Even if I knew that tomorrow the world would go to pieces,

I would still plant my apple tree”

「明日もし、この世が終わるとしても、私は今日もりんごの木を植えるでしょう」。

明日世界が終わるということは、今日りんごの木を植えたとしても、実りを得るなどということがあるはずがありません。ではなぜ、ルターはりんごの木を植えるのでしょうか。それは、ルターがりんご好きだからでも、木が好きだからでもなく、未来へと生命を繋ぐためです。私のように、旅行に行くなどの自己満足で終わってしまう行為でははなく、外に目を向け、未来を生きてくれるかもしれない生命に希望を託して最後の一日を過ごそうという考えに基づくのではないかと思います。

ルターの言葉に影響を受けた順天堂大学の教授、樋野興夫氏は「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい。」と、内向きではなく関心を外へ向けること、そしてやはり、未来へと生命を繋ぐことの重要性を語っています。

生命を繋ぐというと3月の広島錬成会を思い出します。公園内の「被爆アオギリ」。ご存知でしょうか。私達72期生は、広島の事前学習の際に「アオギリに託して」という作品を鑑賞しました。広島の原爆投下により左足を失い差別や偏見による壮絶な人生を歩みながらも、焼け跡に芽吹いたアオギリに励まされ、語り部として生き抜いた平和運動家、「沼田鈴子」さんについての話しです。

沼田さんが芽吹いたアオギリに励まされたのはなぜでしょうか。アオギリが沼田さんに与えたものとは何だったのでしょうか。

それは、被爆後「75年間は草木も生えないだろう」と言われていた広島の街に、しかも、焼け跡に芽吹いたアオギリの力強い生命力ではないでしょうか。

生命の素晴らしさを実感した錬成会でした。中3以下の生徒さんはこれからですので、平和記念公園を訪れる際には「被爆アオギリをみたいです」とボランティアガイドさんに伝えてくださいね。

では、話をもとに戻しましょう。ルターが未来のために、次に向かうために植物に希望を託すという話しも、広島の焼け跡に芽吹いたアオギリに励まされた話も、生命がいかに素晴らしく尊いものかを語っています。

さて、私がこれまで延々と何についての話をしていたのかお解りになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そうです。5月の月目標、清泉が大切にする10の価値の2つ目、「生命の尊重」です。

「生命の尊重」と聞くと、難しく思う方が居るかも知れません。

環境問題の解決や、絶滅危惧種を救うことも大切ですが、もう少し身近な生命に目を向けてみてください。外にあるお花や木、空を飛ぶ鳥も生命ですし、そして何より、近くに居るお友達や先生方も生命です。きっと、私達と同じように、他者に存在を認めてもらったときの喜びは、誰もが感じるものではないでしょうか。

皆さんは今、自分以外のことに目を向けられていますか?そして明日を生きることを考えていますか?

人によっては「まだ新しい環境に慣れていない」「学校に来るのが億劫だ」「今日の小テストが嫌だ」などということがあると思います。そして学校や小テストのことなど、今日のことだけで頭がいっぱいになり、明日のことまで気が回らなくなっていませんか?

様々な環境に置かれる私達ですがそんなときこそ、自分のことだけを考える時間を少し減らし、明日に向かう姿勢を忘れずに、周囲の自然界や周りの人々に目を向けることで素晴らしい生命を尊重していきましょう。 以上です。

 

【6月】ポスター & 朝礼の話 高1B 田中 ゆず さん

おはようございます。高1B田中ゆずです。

今月はもう6月。早いもので、中学1年生の皆さんは入学式から2か月が経ちましたね。

突然ですが、みなさんに問題です。今から、私がある大学の今年度の入学式の祝辞の一部を読みます。さて、この祝辞はどこの大学のものでしょうか。

「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。」

正解が分かった方、いらっしゃるでしょうか。正解は、あの有名な東京大学です。テレビでも話題になっていたため、ご存知の方も多かったかもしれません。この祝辞の内容は、今回のお話にも関係してくることなので、頭の片隅にでもいいので覚えておいてください。

 さて、6月の月目標は「無償性」です。私は「無償性」と聞いて、この言葉には2つのポイントがあるように感じました。1つ目は「神様はたとえ私たちが失敗をしたとしても、そんな私たちを温かく受け入れてくださる」ということです。そして2つ目は「私たちには見返りを求めず、他者を大切にしていくことが求められている」ということです。私は、この2つは全く関係がないように見えて、実は密接につながっているのだと思います。例えば、努力したのにもかかわらず、失敗してしまったとき。不甲斐ない思いに駆られ、「なぜ自分はこんなこともできないのか」と落ち込んでしまうことが誰にでもあると思います。それでも、時に周囲の友達や家族、先生が私たちの失敗を許し、励ましてくれるから、私たちはまた挑戦していくことができるのです。この時、私たちは無償の愛をもって接してくれる、まさに神様の表れである人々に助けられているのですね。このように、神様は、私たちが互いにかけがえのない存在として認め合い、許しあって共に生きていくことを望んでおられるのではないでしょうか。

 ここで、教室の前方に貼られてあるポスターをご覧下さい。今回のポスターには「天の父さま どんな不幸を吸っても吐く息は感謝でありますように すべては恵みの呼吸です

から」という言葉を選びました。この言葉は、詩人の河野進さんという方が書かれたものです。私はこの言葉と初めて出会ったとき、とても力強く、素敵な言葉だと感じました。なぜこの言葉を選んだかというと、イエスが十字架にかけられたとき、「父よ、わたしの霊を御手に委ねます」と言われたように、大きな苦難に直面したからといって、もがくのではなく、「神様に大切にされているのだから、全てを委ねよう」という強さが、先ほどの河野さんの言葉とつながると思ったからです。そして、その強さが6月の月目標である「無償性」という言葉に隠されたメッセージなのではないかと感じたからです。「どんな不幸を吸っても吐く息は感謝でありますように」。この言葉のように、たとえ苦しいことがあっても、私たちが神様から大切にされているものとして共に認め合い、自らに与えられた恵みを精一杯活かして、生活していくことができればいいですね。ここで、冒頭にお話しした、東大の祝辞ともつながってきたのではないでしょうか。

 今月はみ心の月。神様の無限の愛を感じながら、過ごしていくことができればと思います。以上でお話を終わります。

 

 【7月】ポスター & 朝礼の話 高1P 伊藤 光咲子 さん

おはようございます。七月ポスターを製作しました、高1の伊藤光咲子です。今月の月目標は「一致・兄弟愛」ですが、一口に兄弟愛といってもアバウトかもしれません。

そこで突然ですが、皆さんはどんな交通手段を使って登校していますか?バス、電車、モノレール、徒歩の方もいるかもしれません。朝の登校中はやはり何かで時間を潰したいですよね。本を読んだり、明日の試験の勉強をやったり、睡眠に費やしたりして、ついつい俯きがちになってはいませんか?そこで私が提案したいのは、1日一回周りを見渡してみることです。

隣を見れば、座っている人が実は、毎日見かける人だったり、車窓の外を眺めれば新しい家が建っていたりします。一見同じように見えても、目を凝らしてみれば移り変わりがわかり、それはそれぞれ違うもので形成されています。今隣にいる同級生であっても、自分と見た目も違えば、趣味も、性格も違うのですから、電車内では勿論隣に座る人は自分と要素が違う人です。しかし、電車で乗り合わせた人だからといって「他人」という言葉一括りにしてしまうのは、少し残念な気がします。

 どうぞ七月のポスターをご覧ください。

違っていても仲良くしよう、ではなく違うから仲良くしよう。

 これは詩人まどみちおの言葉です。

目を瞑って想像してみましょう。

今、人生という電車の中であなたは旅をしています。銀河鉄道を思い浮かべてみてください。その電車の中であなたは乗り合わせた様々な人に出会います。はじめ「他人」だった人が、少しのきっかけで友達になったり先生になったりライバルになったりするのです。同じように、窓の向こうにある風景の先には、地球の人口70億人の「友達になるかもしれない他人」がたくさん輝いています。

どうでしょう、そう考えてみると、隣人が身近に感じられませんか?

新着のお知らせ一覧に戻る

arrow