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~ 校長室の窓から ~「放送朝礼のお話 (倫理科 吉岡先生)」

2017.10.19

みなさん、おはようございます。
9月からのこの一カ月半、皆さんはどのような日々を過ごされたでしょうか。夏休みが明けてからすぐの定期試験。一生懸命取り組んだ清泉祭に、コンクール、運動部であれば試合。そして、天気に悩まされながらも昨日無事に終えた、クラス、そして、学年を超えて同じ組ごとに分かれチームで戦った体育祭と、ざっと挙げたものでも、これくらいは簡単にあります。それぞれの活動の中で、ご紹介できていないものもあり、申し訳ありません。そして、目の前には10月定期試験が迫っており、なんだか気持ち的にだんだん苦しくなっている人もいるかもしれませんね。
そのような中ではありますが、少しばかりお話をさせていただきます。

10月に入り、すぐの頃、何人かの先生で、秋葉原に出張に行かせていただく機会を得ました。その出張の帰り道、急に肌寒くなり、上着一枚では寒さがこたえる中で、駅で目に入ってきたのがあります。それは、そう。コスチュームを着て、歌い、踊り、熱い視線を投げ掛けてくる。きっと、あれは、アイドルなのだと思いますが、そのような活動をしている人を見ました。
そこでふと、あることが頭をよぎりました。きっと、このアイドルをプロデュースしている人がいるのだろうなと。
皆さんは、アーティストや憧れの人がいますか。もしいれば、その人を自分が好きなようにプロデュース出来るとしたらどのようにしてみたいと思いますか。

そこで、今日お話ししたいことの1つ目は、プロデュースをするということです。
では、「誰をか」というと、誰でもない。そう、それは自分自身です。
9月からの自分を顧みてください。なにか失敗した。努力してもうまくいかない、やること、やらなければならないことに追われ、なんだか落ち着かない気持ちで日々過ごしている。もっというと頑張りすぎて息切れ寸前、「心が折れちゃう」って思っている人。
そのような方がいれば、その人に私はお伝えしたいのですが、自分を自分で許してあげてほしいと思います。誰かに許してもらうのではなく、出来ない自分、頑張りすぎて息切れしそうな自分を、他の誰でもない、そのことを一番分かっているであろう自分が、人の目や言葉を気にすることなく、許してあげるということです。
大人になっても、色々なことはあります。決して、褒められることばかりではなく、むしろ、文句を言われ、努力しても報われず、時にへこんでしまう日もあります。人に言える失敗も、人に言えないようなことを、自分一人で抱えることもあるでしょう。私も、そうです。
だからこそ、努力した、頑張った、でも、今すぐに結果が出ない時に、ただただ落ち込み、自分を否定するのではなく、より良い自分になっていけるように、今の自分からつながっていけるように、今、努力し、頑張っている自分を許してあげてほしいのです。
ですが、なかなかそれも難しいかもしれません。「理想だよ!今の話から解決できるような、そんな簡単なものではないものを抱えている」という人もいるかもしれません。

そこで、今日お話ししたいことの2つ目になるのですが、「お祈り」について本当にほんの少しお話します。
​ 教会の暦では10月は、東西一階の階段のホワイトボードや聖歌から分かるように「ロザリオの月」となっています。
​ 毎年くるこの月を私は、お祈りを意識する月としています。たしかにロザリオを使い、マリア様にお祈りを花束としてお捧げするというのはもちろん大切です。ですが、声にならず、言葉に出来ない本当の苦しみ、悲しみ、辛さを、あなたが唱えるアヴェ・マリアの祈りを通して、マリア様は、心の奥底にある思いや気持ちを、絶対に分かってくださっているということが大事なのだと私は思います。
​ 今日も一日、祈りのひと時を共に出来たなら幸いです。

以上でお話を終わります。

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