~校長室の窓から~「 放送朝礼のお話 」
2018.09.03
皆さん、おはようございます。今年も充実した夏休みを元気に過ごされたと思います。今日から授業がスタートしますね。校門に入ってはじめに工事用のネットが取り払われていたのに気がついたと思います。夏休み前にお話しした第1期のリフレッシュ工事はほぼ終了しました。外壁もきれいになり、演習室も増えました。9月は色々と忙しくなりそうですので、体調管理に十分気をつけて元気に活動してください。
さて今月の月目標は「正義と連帯」です。今さら言うまでもなく、皆さんの正義感や連帯感は学校行事やクラブ活動・委員会活動で大いに発揮され「さすが清泉生」と感心する場面がしばしばあります。
例えば、生徒会の今年度のスローガンは「カケル」ですね。
①世界に目をかける。②困っている人々をきにかける。③生徒×(カケル)生徒会活動もまさにそうですね。
ところで夏休み中に珍しい出来事がありました。それは鎌倉の由比ヶ浜海岸にシロナガスクジラの死骸が漂着したことです。皆さんも、テレビのニュースや新聞で御覧になったことでしょう。もしかすると実際に実物を見に行った方もいたかもしれません。クジラは生後6ヶ月以内の赤ちゃんクジラとみられ、衝撃だったのは母乳しか飲んでいないはずのクジラの赤ちゃんがビニール片を飲み込んでいたことが調査の結果わかったことでした。捨てられたプラスティックによる海洋汚染が世界的な規模で深刻な問題になっていることをこのクジラの赤ちゃんが教えてくれました。
その後、マクドナルドやイケヤなどの世界的な大企業が、そのまま捨てられる可能性のあるプラスティック製品の一部を今後使用しないというメッセージを出しました。
このクジラの死だけではなく、この夏の驚異的な暑さや、今まで経験したことのない大雨や大洪水は世界の各地でもおこっています。この原因のひとつは現在地球上で行われている人間の経済活動で生じている二酸化炭素の増加によるという説があります。ですから私たちは、広い視野に立ってこのかけがえのない地球の自然環境を将来にわたって守っていかなくてはなりません。
聖ラファエラ・マリアは、ある限られた人々にではなく全世界に心を開いていくことの大切さをのべておられます。一人一人の力は小さくても、皆の力を合わせていけばいつか世界全体を動かせる力になるかもしれません。
でも皆さんにとって今は、将来世界を動かせるような人間になるための、力を蓄えるときです。日々世界各地で起こっている様々な出来事に目を配りながらも、自分の将来のミッションを探りあてることを目標に、今日からの学校生活にしっかり取り組んでいきましょう。
( 世界の姉妹校と共有する教育理念 )
1.愛
2.生命の尊重
3.無償性
4.一致・兄弟愛
5.正義・連帯
6.和解・平和
7.喜び・希望
8.真理
9.自由
10.責任
「 清泉が大切にする10の価値 」