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校長ブログ

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2017.08.07

~ 校長室の窓から ~ 「入学式 ~新入生への言葉~」

新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんの御入学を皆で心からお待ちしておりました。
今年は満開の桜の中で皆さんをお迎えできてとても嬉しく思います。

はじめに皆さんの入学をお祝いして来校してくださった来賓の方々をご紹介いたします。
泉会 会長 緒方啓明様、緒方知枝様
白水会 会長 立道伸一郎様
ラファエラ・マリア会 会長 福永泰子様
本日は御多忙中にもかかわらずご参列いただき厚く御礼申し上げます。
また、保護者の皆様には、お子様の御入学を心からお喜び申し上げます。

ご存知のように清泉女学院の設立母体はスペインに創立された聖心侍女修道会です。創立者の聖ラファエラ・マリアは、1850年スペインの首都マドリッドから約300km南にあるコルドバ近郊の小さな村、ペドロアバドでお生まれになりました。そして、後に聖人になられました。
その80年後、はるかスペインから1ヶ月近くかけて日本にたどり着いた聖心侍女修道会のシスター方が聖ラファエラ・マリアの教えを広めるために日本に学校を開き、それが今日に至っています。

昨日の始業式で聖書の朗読がありました。それは、ヨハネ福音書の第12章24節で「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」聖ラファエラ・マリアのまかれた種は150年余り経た今、日本のみならず世界25の国で修道院や学校などが設立されて実を結んでいます。今年度からスタートした、ベトナムスタディツアーも、このうちの1つの姉妹校を訪問します。

今年の年明け1月2日にフランシスコ教皇様が、ローマ・ベンテセッテンブレの聖心侍女修道会をお忍びで訪問して下さり、聖ラファエラ・マリアの聖遺骸の前で長い間お祈りされたというビッグニュースがローマから送られてきました。教皇様は聖ラファエラ・マリアを心から尊敬し、御自身が危機的な状況にあって苦しかったとき、聖ラファエラ・マリアの伝記を読まれ、助けられた思いがあったとのことでした。この話を伺い、清泉の創立者の偉大さを改めて実感しました。
この大船の地で新入生の皆さんに、清泉の73期生として出会えたのも、大きな、目に見えない力がはたらいて、ここに導かれたに違いありません。

先日、卒業したばかりの67期生が嬉しい報告を持ってお母様と校長室を訪問して下さいました。それは「高1のときに志望校を決め頑張ってきたが、めでたく第1志望に合格した」というものでした。「6年間の清泉での生活はいかがでしたか」と伺ったところ、学校行事もクラブ活動も委員会活動も十分でき充実した6年間を過ごすことができました」という答えでした。新入生の皆さんにも、ぜひこのような6年間を過ごしてほしいと願っています。
また、受験が終わったばかりの67期生をお呼びして「大学入試を振り返って」という講演会を高2対象に開きました。そこで高い志を持って志望校に合格できた方たちの何人もが「基礎が大切!」と「清泉での毎日の学校の授業を大切に!」「自分に合った勉強方法をさがし、どのようにしたら楽しく勉強をすることができるか工夫すること」などのアドバイスを下級生にしていました。
中学生になり色々な教科を勉強するようになりますが、はじめから苦手な科目だからなどと決めつけずに、どの教科もしっかり前向きに取り組んで下さい。

73期生の皆さんがこれから清泉で過ごす6年間に、おそらく様々な出来事がおこり、日本の中だけではなく、世界規模で急速な変化が起きていくことでしょう。2020年には東京でオリンピックが開催され、大学入試やカリキュラムも改革が予定されています。普段の生活環境もさらなる情報化が浸透し、人工知能等による様々な分野への自動化が進んでいくと思われます。そしてさらに皆さんが社会に出る10年後には、宇宙開発では「米国の民間宇宙ロケットが、この年までに火星移住者の輸送を開始」し、一般家庭では「介護、家事などを支援するロボットが実用化」し、映像技術では「裸眼で見える3D立体画像を作り出す映像装置が実現」し、海外の動向では「中国の国内総生産(GDP)が、米国を追い抜いて世界一」になり、その他では「生体認証技術の普及により、海外旅行がパスポート不要になる」といった事態が、日本のある研究機関により予想されています。

こうした中、皆さんはこの激変するかもしれない時代の中で、どのようなミッション、つまり使命を自分自身で見つけて行動していくのか、この6年間でじっくり考えて下さい。皆さんが「清泉」というミッションスクールに入学された意義はそこにあるのです。
私たちは年度がはじまるとき学校全体の目標を掲げています。今年度の学校目標は「清泉が大切にする10の価値」を1人1人の心の中で育てて行くことです。この「10の価値」は世界中の清泉の姉妹校共通です。「10の価値」とは、「愛」「生命の尊重」「無償性」「兄弟姉妹愛」「正義と連帯感」「和解と平和」「喜びと希望」「真理」「自由」「責任」と一度に言われても沢山あって覚えきれませんので、これらをシンボル化したものを各クラスに掲示しますのでよくご覧になって下さい。
4月はまず「愛」です。新しいクラスの仲間と、この「愛」をどのように毎日の生活の中で実現できるか、皆で考えて実行しましょう。
悲しいことに平和な世界はまだまだほど遠く、ニュースでも御覧になったと思いますが、ロシア、シリアなど子供たちをまきこんだテロや戦争が続いているのが現状です。皆さんはぜひこの「10の価値」を卒業する6年間の中で育てていって下さい。そして平和の種をまく人になってください。
その根底には聖ラファエラ・マリアの教えがあります。「全ての人が幸せになるようにはたらくこと、それが本当の愛」をぜひ心にとめておいて下さい。

皆さんにとって、これからの6年間が神様の豊かなお恵みの中で、多くの喜びを皆と分かち合う学校生活となりますようお祈りして、お祝いの言葉とさせて頂きます。

 

講堂の様子
新入生の言葉
本校生物教諭による壇上の生花
記念撮影の列

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