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~ 校長室の窓から ~ 「放送朝礼のお話 (倫理科 吉岡先生)」

2018.05.14

 みなさん、おはようございます。
気がつけば5月も半ばとなり、あっという間に今年度も一ヶ月半が過ぎてしまいましたね。
それぞれが年度初めに掲げた目標について、達成に向けて順調でしょうか。そのようなことを皆さんにお伝えしつつ、今日は少しばかりお話をさせていただきたいと思います。皆さんは何気ない生活の中で、この学校に登校したならば、一人ひとり例外なく見つめられているといったならばどうでしょうか?
誰々先生はいつも早くから学校にいるから、きっとその視線だと思う人もいるかもしれませんね。いやいや、何か注意するために、きっと吉岡が瞬き(まばたき)一つせず、みているんだ。「勘弁してくれ」と思う人もいるかもしれません。ちょっと待てよと、おそらく、温かい目で、挨拶をしてくださる門衛所にいらっしゃる先生方のことだ、と考えた人もいるかもしれません。

 

ですが、そのような視線ではなく、晴れた日も雨の日も、雪の日も変わらず、みなさんをずっと見続けている存在の視線です。
しかも、2つ!!
もう、お分かりの人もそろそろいるかもしれません。
その視線は、2つの存在ですよ。
一つは、諏訪壇より、皆さんを見つめている、み心のイエス様のご像から。そして、もう一つが、中庭の奥にいらっしゃる聖ラファエラ・マリア様のご像からです。あれ、中庭奥は、聖母マリア様ではないのと思った方は、ぜひ、ご像を見に行ってみてください。
さて、なぜそのような話をしたかというと、お気づきの人も多くいますね。それは、今週の金曜日が創立記念日だからです。

 

何気なく、中庭前を横切り、地下ロッカーに進む毎日。ですが、よくよく考えてみてください。彼女なくしては、今ここに、皆さんは集(つど)っていないということを。それぞれがきっと違う場所で、違う人と、今とは違う時を過ごしているのです。何か不思議な気持ちになりませんか。

​ ある先生が以前、ぽそっとこの様なことを言っていました。
「私は、この像の前を通るといつも彼女に感謝する。彼女がいないと、今の自分がいないから」と。
皆さんは、どうでしょうか??

 今日皆さんに考えてほしいことは、校長先生がよくお話の中で、「清泉のルーツはスペインで創立された聖心侍女道会のシスター方が、日本に来て学校を設立された所から」とおっしゃられます。私は、そのお言葉を聞くと、いつもある思いにかられます。
それは、スペインからシスター方が何をもってこられたのか。そもそも、聖ラファエラ・マリア様は、学校を通して何を伝えたかったのか。その答えの全ては、黄色い絵本『ラファエラ』にあるわけですが。しかし、その答えの一つとして、私は、今の言葉でいえば、「グローバル マインド」だと思っています。

休み時間:Sacred Heart School の生徒と談笑

何がグローバルなのか、それは一人ひとりかけがえのない存在であり、神様に愛されているということす。「英語が話せるからグルーバルなのではなく、人を思いやる人が英語を使って人を助けるからグローバル」なのだと思います。しかも、その助ける人は完璧な人間ではなく、人に怒られ、失敗し、そこから学び得て、一生懸命に、他者と共に生きようとする人です。この世の中には、完璧な人なんて誰もいません。人は、日々、色々な事柄で人とぶつかりながら歩んでいます。そして、皆同じ道を歩むのではなく、それぞれの道を歩むのです。

​ 今年のミサのテーマは、「私の道を照らしてください」です。
創立記念日にあたり、一人ひとりに与えられた歩みとは何か、苦難の中にあっても、支えてもらえている源泉とは何かを、ぜひごミサの中で、それぞれが自分なりの思いでいいと思うので、感じることが出来ればと思います。

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