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~ 校長室の窓から ~「放送朝礼のお話 (倫理科 吉岡先生)」

2018.01.11

みなさん、おはようございます。新しい年が始まりましたね。今はきっと、新しい年ということで、色々な思いで胸を膨らませていることでしょう。皆さんは、冬休みをどのように過ごされたでしょうか。

幼き頃の私の思い出より。
​ 私には姉がいるのですが、その姉は少なくとも小学校高学年ぐらいまで、年始は必ずといっていいほど、毎年福袋を買っていました。
皆さんは、一度くらいは、福袋を購入したことがありますか。福袋を買う前(年末の段階といっていいでしょう)、お気に入りのショップに行き、福袋の事前調査、お目当ての物が福袋に入るかなどをヒアリングし、どんなものが入るのかを自分なりに想像し、当日を迎えるなんてこともあるのかもしれません。
では、福袋を実際に買ったなら、どうでしょうか。開けるまでのドキドキ、そして、開けた後におとずれる、期待通りの物が入っていた時の高揚感、期待外れの絶望感、様々だと思います。
希望いっぱいで買った福袋といっても、中身の結果によっては、心も財布も打ちひしがれることになる、ということもあるわけです。
もう、お分かりだと思いますが、福袋を買うも買わないも、実は自由です。ですが、買ってみるという行動なくしては、これらは味わうことが出来ない体験なのです。

なぜ、このような話をしたかというと、今月の月目標が「自由」だからです。
みなさんは、この「自由」という言葉を聞いてどのように感じますか。何事にも束縛されず、気ままに過ごせる。時に楽しく、楽できるなどあるかもしれません。ですが、そういったことではなく、ある重要な点に私は気づかされます。それは、「自由」には、何かしらの「選び」があるということです。

今日の話の最初に新年といいましたが、何かしら皆さんは目標とは言わなくとも、頑張りたい事を少なからず、思い描いたり、決めたりしていませんか。今週末には高校3年生の方達が受けるセンター試験がありますが、それは大事な目標に向けてのものです。

これに関連して、突然ではありますが、ある塾の言葉を紹介したいと思います。それは、「自分のトップ校へ行こう」です。
この言葉の中のある所に私は「ドキッ」とさせられました。それは、「自分の」という部分です。誰かが決めたトップではなく、「自分が選び、決めた」トップ校。それゆえ、強制や押し付けられてのものではありません。決めるまでの間に、もちろん、知識・経験のある人から、お話を聞き、アドヴァイスを聴くことは絶対にしなければならない大切なことです。しかし、その上で、「自分で納得し、自発的に行動していけるようになっていく」、そこに自由があるのだと私は感じます。

では、どのようにしたら、それが出来るようになるのでしょうか。
そこで、重要になってくるのが「丁寧な選び」ということです。では、「丁寧な選び」とは何なのか。それは、私は「祈る」ことではないかと考えます。心静かにさせ、囚われのない心で、本当の自分の望みに出会い、気づいていく。自分のわがままや思い込みでなく、自然と突き動かされていくもの。もっというと、何か分からないけど、必然的に、導き出されるようなもの。信者の私にとっては、神様の望みになるのだと思います。未熟な私ゆえ、頭で分かっていてもなかなか、行動までは行きつくことができず、周りに迷惑をかけてしまうことが多々ありますが、大事な決断をしなくてはいけない時、心が騒ぎ、世の中の価値観に振り回されそうになる時、自分を見失いそうになる時、そういった時に強く「祈り」ということを意識します。そして、「祈り」には、「対話」というキーワードが根底の一つにあります。祈りの内、つまり心の中で、時間をかけ自分が自分と、そして、神様と対話していくことが大事だと思います。

まずは月目標としてではありますが、「自由」という目標のもと、自らの選びの内において、「大切なもの」を見つめていけるようになりたいですね。

 

清泉が大切にする10の価値

 

( 世界の姉妹校と共有する教育理念 )

1. 愛
2. 生命の尊重
3. 無償性
4. 一致・兄弟愛
5. 正義・連帯
6. 和解・平和
7. 喜び・希望
8. 真理
9. 自由
10. 責任

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