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~ 校長室の窓から ~「放送朝礼のお話 (倫理科 小野先生)」

2018.11.05

 おはようございます。
 この前長男が歌を口ずさんでいたので、何かなと思ったら欅坂46のサイレントマジョリティーでした。欅坂46のファンの父としては感無量です。その子どもたちは、先日石川町のハロウィンのスタンプラリーに友達と出かけました。ハロウィンはもともとケルトの人たちのお祭りです。キリスト教的には11月1日が諸聖人の日、2日が死者の日でとても大切な二日間になっています。そして11月は死者の月でもあり、亡くなられた方を忍んで、教会ではミサが捧げられます。本校でも今週水曜日は聖堂で8時より死者の月のミサがあります。宗教研究の時間ですが、誰でも参加が可能です。
 最近、亡くなった母方の祖父が書いた文章を読む機会がありました。私はその祖父に三日間その人生をインタビューしたことがあります。祖父は数学が得意で、飛行機を作る工場に勤めていました。またテニスが好きで、もうすぐ退位される天皇陛下が皇太子時代の時に、一緒にテニスをしたことを生涯誇りに思っていました。
 私たちはなぜお墓を建て、死者の冥福を祈るのでしょうか。カトリック教会はなぜ死者の日、死者の月を持ち、そのためにミサをあげるのでしょうか。それは、亡くなられた方のために祈ることが、生きている私たちにとって必要なことだからではないでしょうか。私たちは亡くなられた方のために祈る時、その人たちと語らうことができます。そしてそれにより、自分自身の生き方を見つめ直します。昨日演劇部が地区大会で、太平洋戦争中の日本を扱った「沈黙の夏」を上演し、県大会に出場を決めました。私はその劇について考えるとき、必ず祖父の話してくれた戦争の記憶、そして戦争について議論をしたことを思い出します。その時祖父をとても近くに感じることが出来ます。
 今月は死者の月です。亡くなられた方のために祈る時間を生活の中で意識してもっていきましょう。また水曜日のミサで多くの人とともに祈りたいと思います。

(先週、中2宗教研究会で作ったハロウィン飾り)

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