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校長ブログ

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2017.09.01

~ 校長室の窓から ~ 「放送朝礼のお話」

皆さんおはようございます。
今日から学校がスタートします。きっと元気で充実した夏休みを過ごされたことでしょう。機会があったら、ぜひ色々なお話しを聞かせて下さい。特に高3の皆さんは一日清泉での学校生活も残りわずかになってきました。それぞれ自分で決めた目標めざして「SURSUM CORDA(スルスムコルダ:心を高く上げよ)」を忘れないで下さいね。
私の夏休みは、特にこれといったことはなかったのですが、日頃できないことができ、自分としては充実した夏休みだったと思っています。

さて、「清泉が大切にする10の価値」で、9月は「正義・連帯」です。このことに関連したお話しをしたいと思います。
​ 皆さんは8月15日が何の日だかご存知ですよね。我が国の終戦記念日です。NHKは8月15日を挟んで戦後72年たった今ようやく明かされた戦争の実態を何回かに分けて放映していました。これを見た多くの視聴者が、その現実に驚き、涙し人間の愚かさを再認識したことでしょう。その中でも特に印象に残ったのは「インパール作戦」についてです。インパールはインド東部にある地名で、ビルマ(現在のミャンマー)に近いこの町は当時インドに駐留していたイギリス軍の主要な拠点でした。日本の軍部はここを攻略することで連合国から中国への補給ルートを遮断し、戦局を挽回できると考えたのでした。ところが、1944年3月に開始されたこのインパール作戦は当初2週間程度で終了するはずがイギリス軍の反撃に阻まれ、4ヶ月たっても終了せず補給も絶たれ、ついには撤退をよぎなくされたのでした。しかし、この撤退がそもそも想像を絶する困難をともない、実際の戦闘で死亡した人数をはるかにうわまわる兵士が雨期のジャングルを食べるものもなくさまよい歩き続け、飢えとマラリアなどで次々に死んでいきました。
この作戦でわずかに生き残れた元日本兵の手記です。「久しぶりにご飯の配給があった。片手の手のひらにのるくらい。それを20人で分けて食べた。」「退却するときに重傷で動けない兵士を殺していった。『必ず後から追いつきますから殺さないで下さい』と泣いて頼む兵士をこちらも泣きながら殺した。」
自分の業績を上げるため、兵士の命を将棋の駒のようにしか考えない暴走司令官でも、当時の日本の軍隊では上官の命令は絶対でそれに逆らうことは不可能だったのです。結局この無謀な作戦で26000人以上の兵士が命を落としました。
こんな時代がかつての日本にもあったのです。でも今の私たちには関係ない昔の話だと思っていませんか。つい先日も隣国の独裁者が世界からの強い批判を受けながらもミサイルを飛ばし、核実験も強行し続けようとしています。そして日本もその標的にならないとは断言できない世界情勢になっています。その国の人々は、かつての日本人がそうであったように軍事を優先することが正義だと考えているのでしょう。今に始まったことではなく、昔から戦争は正義を旗印に始まるのが常です。ですから私たちは正義という言葉の意味を深く考え、戦争になってしまうような誤った考え方に至らないよう肝に銘じなければならないと思います。

最後に聖書のみことばを紹介します。
「小さな者の一人に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受ける。」
(マタイによる福音書10章42節)
各クラスにお配りしたポスターに書かれていますので御覧下さい。

 

清泉が大切にする10の価値

 

世界の姉妹校と共有する教育理念 )

1. 愛
2. 生命の尊重
3. 無償性
4. 一致・兄弟愛
5. 正義・連帯
6. 和解・平和
7. 喜び・希望
8. 真理
9. 自由
10. 責任

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