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~ 校長室の窓から ~ 「放送朝礼のお話(教頭 小川先生)」

2017.05.01

5月になりました。5月は聖母マリア様の月です。聖歌もマリア様を称える歌が登場しましたね。

さて、今月の目標、「清泉が大切にする10の価値」の2番目は「生命の尊重」です。
生命の尊重、というと、私たち人間に限らず、地球上の色々な動物、生物の命も含まれると思うのですが、今日は私たち人間のことをお話ししようと思います。

皆さんはご家族から皆さんが生まれたとき、小さかった時の話を聞いたことがあると思います。生まれたときすごく元気だった、とか病弱で心配した、とかよく泣いてたいへんだったとか、大人しくて手がかからなかった、とか。
個人的な話になりますが、私の娘は、生後4日くらいでお医者さんから「呼吸が時々止まってしまうのです」と言われて、モニターをつけて監視するため、新生児集中治療室に運ばれてしまいました。呼吸が止まる、ということは体や脳に酸素が届かない、ということですから、それを聞いた時は呆然としました。娘の入院中は「せっかく生まれてきて喜んでいたのに、どうなってしまうのだろう、と私だけでなく家族や親戚みんなが大変心配し辛い思いをしましたし、治療がうまくいき、幸いに後遺症もなく、3週間ほどで無事退院できた時には皆が本当に喜んでくれました。
皆さんはまだまだ若いけれども、それでも生まれて今日に至るまでには、家族の皆さんに心配をかけたこともあれば、何か良いことがあって一緒に喜んだりしたことがいくつもあったと思います。
その皆さんは成長して今や中学生や高校生です。思春期の難しい時期で、反抗的になったり、ついイライラして些細なことでお父さんお母さんと口げんかすることもあるでしょう。親はうるさい、わかってくれないと感じたり、自分が大切にされている、という実感が薄れてしまっている人が結構いるかもしれません。でも自分が小さかった時のことを、思い出してみてください。何かを作ってもらって嬉しかったとか、どこかへ遊びに連れて行ってもらって楽しかったとか、心配をかけてしまったけれど優しい言葉をかけてくれたとか。そんなことを思い出すとき、自分が家族や周囲の人に、特にお父さんやお母さんに大事にされていたんだなぁ、思えませんか?
そして実は同じことが皆さんの友達やクラスメートにも言えます。つまり、どんな人もそのお父さん、お母さん、家族にとても大切にされて、愛されているのだ、ということです。皆さんの周りには仲の良い人だけでなく、うまくいかない人、なんとなく合わない人がいるかもしれません。でもみんなそれぞれ家族の中のかけがえのない存在として愛されている、ということを忘れてはいけないと思います。さらにもう少し大きく言えば、みんなそれぞれかけがえのない存在として神様から愛されている、と言うことです。だから、私たちはお互いに何か違いがあったとしても尊重しなくてはいけないし、わざと傷つけるようなことをしてはいけないのです。

5月の月目標「生命の尊重」。学校では友達一人一人を大切にすることから始めてみませんか。

清泉が大切にする10の価値

 

( 世界の姉妹校と共有する教育理念 )

1. 愛
2. 生命の尊重
3. 無償性
4. 一致・兄弟愛
5. 正義・連帯
6. 和解・平和
7. 喜び・希望
8. 真理
9. 自由
10. 責任

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